日本、ドゥク ビンドゥ I&IIおよびジョモリ水力発電プロジェクトの建設に融資

日本政府は、ブータン国内の3つの水力発電プロジェクト(ドゥク ビンドゥ I(18MW)ドゥク ビンドゥ II(8MW)、ジョモリ (Jomori)(90MW))の建設に融資支援を行うことに合意した。
融資契約は、昨日、駐日ブータン大使のヴェトソップ・ナムゲル氏と駐インド日本大使の小野圭一氏が署名した交換公文で正式に締結された。(駐インド日本大使館はブータン国を兼轄している)
この合意に基づき、日本政府はこれらのプロジェクトの開発と必要な送電線の設置に136億8800万円(約9200万米ドル)の政府開発援助(ODA)融資を提供する。
この取り組みは、再生可能エネルギーの容量を拡大し、増大する国内のエネルギー需要を満たすためのブータンの取り組みの一環である。
ドゥク ビンドゥ(Druk Bindu) IとII、ジョモリ水力発電所は、エネルギー安全保障の強化と持続可能な経済成長の促進を目的としたブータンの5つの小規模水力発電プロジェクトの一部である。
ジョモリ およびドゥク ビンドゥI&IIプロジェクトへのアクセス道路の建設は昨年すでに始まっており、一連の土木工事が受注され次第、請負業者がプロジェクトの主要機材を運ぶことができることが保証されている。
ドゥク グリーン電力会社(DGPC: Druk Green Power Corporation)の子会社であるドゥク水力発電会社(DHyE : Druk Hydro Energy Ltd) は、ブータンにおけるこれらのプロジェクトの実施を監督している。
この支援に加えて、日本はこれまでにもブータンに2つの財政支援ローンを提供している。2022年には、コロナ禍の経済的影響に対処するため、新型コロナウイルス感染症危機対応緊急ローンの一環として33億円が提供された。
2023年には、日本政府はコロナ禍の後の経済的安定と回復力を促進するため、経済回復と回復力強化のための開発政策ローンに65億5000万円を提供した。
エネルギー以外にも、日本は農業、通信、農村電化、教育、災害管理など、複数の分野でブータンの発展に大きく貢献してきた。
日本の援助は、インフラ・プロジェクト、学校建設、医療機器、緊急サービスを支援し、消防車、警察パトカー、救急車、農業機械等を提供してきた。