オーストラリアの外国人留学生に対する新たな入学制限はブータンの学生に影響を与える可能性が高い
KP・シャーム
オーストラリア政府が2025年から複数の大学で留学生の受け入れを削減するという最近の決定は、オーストラリアで学ぶことを計画しているブータンの学生の間で懸念を引き起こしている。
ブータンはオーストラリアの大学にとって比較的マイナーな市場であるが、新たな制限はオーストラリアで高等教育を受けようとする学生に不確実性をもたらすと予想される。
留学生数の新たな上限は、移民率をパンデミック前のレベルに戻すというオーストラリア政府のより広範な戦略の一部である。政府の新たな国家計画レベル(NPL)は、2025年の留学生の入学上限を27万人に設定している。この大幅な削減は、オーストラリアの15の大学に影響を与えるだろう。
これらの制限に伴い、留学生のビザ料金と貯蓄要件が引き上げられる。これらの制限は、7月に新たな年齢制限を導入し、留学生が国内で生活し、働くための資格基準を改訂した大きな政策転換を受けてのものである。
オーストラリア政府のデータによると、パンデミック以降、留学生数が10パーセント増加し、私立の職業訓練機関の入学者数は50パーセント増加している。
2024年5月に発表されたデータによると、オーストラリアは現在約810,960人の留学生を受け入れている。
オーストラリア政府は、留学生の急増により、学生が学業よりも就職を優先するようになり、一部の教育機関の教育水準が低下していることを懸念している。
これらの懸念に対処するため、オーストラリア政府はさまざまな教育機関に異なる上限を設けている。
公立大学は2025年に145,000人の留学生しか受け入れることができず、私立大学と高等教育機関は30,000人の学生を受け入れることができる。職業訓練機関は95,000人の学生を受け入れることができる。
この措置は、留学生の入学に対する、より規制され管理された受入れを確保することを意図している。
ブータン人の学生への影響
ブータンの教育コンサルタント会社は、これらの新しい政策の潜在的な影響についてさまざまな反応を示した。
ブータンはオーストラリアの大学にとって小さな市場であるが、一部の企業は、この制限はオーストラリアで教育を受けようと求めるブータン人学生に依然として影響を与える可能性があると述べた。
懸念が高まっている主な理由は、パースのマードック大学、シドニー大学、メルボルン大学など、ブータン人学生に最も人気のある大学のいくつかについて、新しい入学制限による影響を受けるからである。
オーストラリアにおいて教育コンサルタント会社で働くブータン人は、入学学生数の上限により、ブータンの学生がヨーロッパの別の留学先を検討するようになる可能性があると述べた。
「オーストラリアに来ようとするブータン人の数は、年齢制限の導入によりすでに減少しているが、他の留学先も同様に受入れている」と彼は述べた。
そのコンサルタント職員Lは、入学制限による競争の激化により、ブータン人学生が需要の高いコースに登録するのがより困難になる可能性があると付け加えた。
しかし、誰もが新しい制限を心配しているわけではない。
ティンプーのコンサルタント会社のオーナーは、学生受け入れ数の減少はある程度影響するが、真剣な学生にとっては心配する必要はないと考えている。
「IELTS(国際英語試験制度)のスコアが高く、他の資格も持っている人は、名門大学に出願する際に依然として競争力がある」と同氏は述べ、厳しくなった入学手続きを乗り切るために資格を向上させるよう学生に奨励した。
2023年には、約1万2622人のブータン人学生がオーストラリアの大学に在籍しており、ブータンはオーストラリアの留学生の送出国として14番目に多い国となっている。この数字には家族や同伴者は含まれていない。