新しい保健センターは患者のケアを変革し、医療の待ち時間を短縮している

ヤンゲル・ラデン

ティンプ―・モティタンにあるトンデ保健センター(THC)において、医師が50代の女性ツェリン・ドルマさんの血圧を測っている。彼は心配そうにしている。彼女の血圧が高い。医師は再度検査する前に、少し休めば血圧が下がることを期待して、ドルマさんに30分休むように話している。

「ティンプーの総合病院であるジグメ・ドルジ・ワンチュク国立照会病院(JDWNRH)では、このようなサービスは受けられません」とツェリン・ドルマさんは言う。「そこでは、待って医師の診察室に戻るという贅沢は誰もできません」

アジア開発銀行の資金援助を受けたバベナ、シムトカ、モティタン、デブシにある4つのTHCは、主にJDWNRHの混雑緩和のために開設された。プンツォリンにも THC がある。

THC は本当に JDWNRH の混雑緩和に役立っているだろうか?

JDWNRH は依然として過負荷状態ではあるが、THC は一応、インフラとスタッフの整備が進んでいる。たとえば、モティタン THC は、設備は整っているものの、歯科医、薬剤師、X 線技師、診断装置だけあってそれを使う超音波診断技師等の充足を待っており、他の THC も同様の遅れに直面している。

それにもかかわらず、すべての THC には一般医務官、医療アシスタント、技術者が満たされている。これらのセンターでは、臨床検査、X 線、超音波、口腔および眼科治療、小手術、外傷治療、母子保健、一般診察など、基本保健ユニット(type-1)と同様の基本的なサービスを提供している。

患者の平均診察時間は約 35 分で、1 日あたり約 150 人の患者に対応しており、これらの保健センター(THC)は顕著な貢献をしている。また、各地域の母子保健サービスも引き受けており、JDWNRH の負担をさらに軽減している。

モティタン・プライマリー・ヘルスセンターの臨床医、ラトナ・ラル・ダハル氏は、クリニックがブータン王立大学のオフィスの近くの狭いスペースを借りて、サテライト施設だった頃の運営の苦労を回想する。「私たちは全員、限られた部屋に押し込まれていました」と彼は言う。「ほとんどすべてのサービスがその狭いスペースから提供されていました。大変で、本当に不便でした」 しかし、今では状況は変わりました。「新しい建物とより良い設備のおかげで、すべてがより迅速で、より安全で、一般の人々にとって遥かに快適になりました」と彼は笑顔で付け加えた。