ブータンは特に若者とTVETの卒業生の失業率が顕著に改善

KP・シャーマ

教育技能開発省（MoESD）労働力計画・技能開発局（DoWPSD）が発表した報告書によると、国内全体の失業率は2023年に約2.4％改善した。

2022 年の 5.9 パーセントから 2023 年の 3.5 パーセントへの失業率の低下は、男女問わず前向きな傾向を示しており、2021 年に記録された 4.8 パーセントからの改善を示している。

ブータンにとって主要な懸念事項である若者の失業率も、2022年の28.6％から2023年には15.9％に低下し、2023年には12.63％減少することが示された。

2021年に観察された20.9パーセントの失業率を考慮すると、この改善の成果は大きい。

女性の若者の失業率は、2022 年の 32.8 パーセントから 2023 年の 18.3 パーセントまで、賞賛に値するほど減少した。

もう一つの重要な改善は、TVET（技能職業訓練教育）卒業生の雇用の急増で、2022 年の 7,085 人から 2023 年の第 3 四半期には 61,700 人に増加した。

TVET 卒業生の全体的な就職率は、2022 年の 93% から 2023 年には 94.3% に増加した。

しかし、TVET 資格を持つ労働者の割合は依然として低く、2022 年には雇用者全体のわずか 2.5 パーセント、2023 年には 16.9 パーセントを占めている。

労働力のスキル向上に向けた取り組みにもかかわらず、この国の労働力の大部分は正式な教育を受けておらず、33.1％が教育を受けておらず、10.3％が学士以上の学位を持っている一方、TVETの卒業証書や証明書を持っている人はわずか2.7％に過ぎない。

この教育格差は、熟練労働者の不足、生産性の低下、キャリアアップの機会の制約などの課題を引き起こしている。

「教育を受けていない人の割合が高いということは、労働者のかなりの部分が正式な教育や訓練を必要とする仕事に必要なスキルや知識を持っていない可能性があることを意味する」と報告書は述べている。

この問題に対処するために、MoESD は第 13 次計画で、2029 年までに労働者の約 50 パーセント、2033 年までに 80 パーセントの職業および技術スキルを認定するという野心的な目標を設定した。

この目標に従っていくと、計画期間終了までにさらに 93,000 人が TVET および高等教育へのアクセスを必要とすることになる。

ブータンはまた、若者の労働力の教育レベルの格差にも直面しており、4.1％が正式な教育を受けておらず、学士号以上の資格を持っている人はわずか7.9％に過ぎない。

「この国では初等教育から後期中等教育までの教育へのアクセスは無料であるため、これは懸念事項である」と報告書は付け加えた。

報告書は、若年労働者の高い割合が低教育レベルであるということは、彼らが正式な教育を必要とする多くの仕事に必要なスキルや知識を持っていない可能性があることを強調している。

報告書によれば、このような不均衡は、より高賃金の仕事へのアクセスを制限し、将来の若年労働者のキャリアの見通しを制限する可能性があるという。

MoESD は、国への奉仕活動であるギャルソン・プログラム修了後のクラス XII 卒業生の 40 パーセントがTVET へ就学することを目論んでいる。 ただし、この達成すべき目標には、今後数年間で障害に直面する可能性もある。 2024 年から 2029 年にかけて、若年人口は減少すると予測されているからである。 この人口減少の原因を調べようとすると、1990年代の出生数の減少と海外で教育や就職の可能性を追求する若者の増加傾向に遡ることになる。