彼らは国に戻るだろうか?(社説)
帰国を望むあるブータン人に関するクエンセルが関わったという記事は、スズメバチの巣をかき乱したようであった。 新聞は、ことわざにある以上に緑豊かな牧草地を求めて仕事も家族も捨ててオーストラリアに移住した後、家計をやりくりするのに苦労している少数のブータン人の状況を誇張していると感じる人もいる。 他の人たちは、これは語られなければならない物語であると感じた。なぜなら、その輝きはもはや黄金ではないからである。
ともかく、オーストラリアについては微妙な問題になっている。 ブータン人が南の国でうまくやって、故郷の家族を助けているという話は、メディアがさらなる国外脱出を奨励していると見なされる。 外国の地で苦労する話しは、メディアが注意を払っていないか、見る目がないと見なされている。 留学斡旋業者は、オーストラリアへの派遣が増えるという、自社のビジネスに影響を及ぼす悪い印象を与える話には気を使う。
真実は語られなければならない。 失業者や低賃金のブータン人が故郷の家族や親戚の生活をどのように変えたかについては、成功例がいくつかある(クエンセルはいくつかの成功例を取り上げている)。 国外脱出に参加する人が増えるにつれ、約束や信じられていたことに衝撃を受けるブータン人が増えている。
故郷に帰りたいと思っている人もいるというのは誇張ではない。 すでに帰国復帰している人もいるし、「夢」を追求するために辞めた元の仕事に復帰した人もいる。 事実として、オーストラリアではどんな雑務でも、国内の幹部職よりもはるかに給料が良いということである。 早朝3時から起きて、大学に向かうまでの数時間、アルバイトをすることを我慢できる人なら問題はない。 しかし、お金がすべてではないと感じている人もいる。
クエンセルの記事によれば、政府は彼らを復帰させる積りがあるかどうかを、ある人たちが呼びかけている。 政府は数人を既に受け入れている。 そして、特に保健や教育といった重要な分野を離れたブータン人をさらに受け入れるだろう。 訓練を受けた医療従事者、教員、その他の分野の多くの人材が大幅に不足している。
このことを認識し、政府は帰国して、元の様に国に奉仕したいと願う人々を歓迎している。 首相は週末のメディアとの会合で、政府は王立公務員委員会と協議し、帰国を希望するブータン人を受け入れる方法を模索すると述べた。
熟練した人材が不足していることを考慮して、政府は辞職した人や定年で退職した人を契約ベースで多く雇用してきた。 例えば、保健省は退職した専門医約6、7名に対して特別待遇パッケージを提供することによって2年間雇用し、さらに2年間延長して雇用している。 修士号を取得して戻ってくる人たちは、さらに有利な待遇が与えられる。 政府が、途中で戻りたいという学生を取り戻すことができれば、双方にとって望ましい状況が実現できるだろう。
政府は近く詳細を含む決定を発表する予定である。 これから国を離れたいと思っている人、あるいは帰国を考えようとしている人のためにも、扉は既に開かれようとしている。これまでで国外脱出が始まって以来、これは最良の政府決定である。 外国に脱出したすべてのブータン人が、そこでの永住者になる訳ではない。 貴重な経験と高い学力を身につけて帰国した人たちは、国の発展に貢献するであろう。