ブータンのオリンピック選手たちが個人的な勝利と忘れられない経験を持って帰国

ティンレー・ナムゲィ

フランスで開催される2024年パリオリンピックに向かう前に、ブータンの選手たちは自己記録を更新することを決意していた。オリンピックが終わりに近づき、選手たちはそれぞれユニークな経験を携えて帰国し、オリンピックに参加するという夢を叶えた。 64人の選手が出場する競技会で、リカーブアーチェリーのラム・ドルジ選手(28歳)は、663という自己新記録を樹立し、これまでの最高記録644を上回った。しかし、決勝ラウンドでは厳しい戦いに直面し、イタリアのアレッサンドロ・パオリに7対3で敗れた。

ラム・ドルジ

「オリンピックに参加することは、他に類を見ない経験です。世界のトップアスリートの仲間入りをすることができて、とても誇らしく思いました」と彼は語った。

水泳選手のサンガイ・テンジン選手（20歳）も、達成感を持って戻ってきた。2度目のオリンピック出場となった同選手は、男子100メートル自由形に出場した。56.08秒で3位となり、79人の水泳選手中74位となった。

サンゲィ・テンジン選手

55.42秒という自己ベストには及ばなかったものの、サンガイ・テンジン選手の成績は、前回の東京オリンピックの100メートル自由形で57.57秒を記録したときよりは向上していた。

「パリでの経験は信じられないほど素晴らしいものでした」と彼は語った。「主催者は、すべての選手が快適に過ごせるように配慮してくれました。世界中のトップ選手たちと一緒に競い合うのは、本当に刺激的でした」

25歳の走者、キンザン・ラモは、42キロのマラソンで91人の走者中80位となり、3時間52分59秒で完走した。彼女の個人ベストは、3月のブータン国際マラソンで達成した3時間26分であった。

彼女はオリンピックでのパフォーマンスは最近の怪我のおかげだと語った。「パリに出発する前の1週間怪我をしていたため、自己ベストは出せませんでした」

RBA (王立ブータン軍)のルンテンフー病院、ブータンオリンピック委員会、ブータンアマチュア陸上競技連盟は、レースに参加するために彼女に十分な医療の配慮を提供した。

「世界クラスの選手たちと競う42キロのマラソンは大変でした。練習する時間はあまりありませんでした。母国を代表する機会に誇りを感じました」と彼女は語った。 彼女は、レース中は世界中の多くの人々が彼女を応援し、オリンピックデビューが思い出深いものになったと語った。「目標に向かって頑張っている間、パリのブータンの人々は私に走り続けるよう励ましてくれました。彼らはブータンの国旗を持って私と一緒に走ってくれたので、私は頑張る気になりました」と彼女は語った。