ロイヤルハイランドフェスティバル: エコ・ツーリズムの典型?

　(ラヤ) 早朝、ロイヤルハイランドフェスティバル(国王主催のラヤ高地祭り)をきっかけに、子供たちが彼らの先生に先導されてズック袋を持って近所を回り、廃棄物を集めている。

　各世帯の代表者は祭りの会場であるランゴタンに行き、テントを撤去し、地域を清掃しなければならない。ドゥ-スープ(Du-suups)の隊員はすでに祭りの会場からごみを回収し、そのごみをワンドゥエに捨てに行っている。　

　ガサのラヤには、2 日間のフェスティバルに 2,000 人以上の来場者が集まった。ロイヤルハイランドフェスティバルは、独特の高原文化と美しさを讃えるために、2016 年に国王陛下の指揮のもとに始まった。

ラヤにおける荷物運び(馬)と宿泊のサービス

　ガサ全体はジグメ・ドルジ・ワンチュク国立公園内に存在する。海抜 3,830 メートルのラヤは、手付かずの自然の美しさで有名で、息をのむような山々の景色を眺めることができる。この村は、主にロイヤルハイランドフェスティバルにより、国内で人気のある文化およびエコ・ツーリズムの人気のある場所である。

エコ・ツーリズムとは何か?

　政府はエコ・ツーリズムを環境、文化、国民の幸福を守る責任ある旅行と定義しており、これは国民総幸福量と一致しており、国の「高価値・少量」観光政策を真に反映したものとなっている。

　ではこの関連で、ラヤは大量の訪問者の流入にどのように対処しているのか?

　ゾンカクとゲウォの行政はコミュニティを巻き込み、祭りの準備、祭りの実行、祭りの後始末も地域社会に責任と所有権を与える。彼らはまた、来場者の宿泊や荷物運びの業務も管理し、地域社会のメンバーと共有している。

　「私たちの土地は荒らされておらず、私たちは元の状態の環境を維持しなければなりません」とラヤのマンミ(副地区長) ペマ・ジャムショ氏は語った。「人々は常にこの取り組みに積極的に参加します」

　祝賀会の準備は10月13日に始まり、10月20日まで続いた。各家庭は交代で2日間ボランティアを提供するよう求められた。

　村人たちは、トンチュドラの道路終点からラヤまでのトレッキングルート全体に沿った適切な場所にズック袋を置くことから準備を始めた。

　25歳のナムゲイさんはラヤの入り口にお茶飲み小屋を建設している。彼の2人の友人が彼を助けている。ナムゲイは多忙な男で、友達がお祭り会場の準備をするのを手伝うために、急いでお祭り会場に駆けつけている。

　村人たちは元気いっぱいに馬の糞を集め、竿を運び、テントや屋台の建設を始める。ゾンカク（県）の役人たちは村民の整地を手伝うために到着する予定であるが、彼らは主に訪問者の宿泊（ホームスティ）の電話対応や訪問者への荷物運びサービスに対応することで忙しい。

　ラヤの 280 世帯のうち 74 世帯が訪問客に扉を開いている。トングラ出身のペゴさんは、ゲウォの職員からホームステイに 2 人のゲストが来ることを知らせる電話を受けた。

　ホームステイの料金は控えめで、1 泊あたり 5 人以上のゲストをホストする家の場合は 1 人あたり Nu800、1 泊あたり 5 人未満のゲストをホストする場合は 1 人あたり Num 1,100 です。これはゾンカクとゲウォの委員会のメンバーによって定められた料金である。

　ペゴさんは緊張している。「最初は不安もありましたが、ゲストも家族の一員として一緒に食事をするので、余計な手間はありません」

　ホームステイ施設では、ブータン人も海外からのゲストも、ラヤップ族の家庭に住み、彼らの日常生活や文化を学び、家族のように食事を共にする機会を得られる。

　ゲウォ（郡）行政とゾンカク（県）行政から雇われたポーターの料金は、通常の料金は 1 頭につき 800 ニュートラムですが、この場合は600ニュートラムである。ラヤの多くの世帯にとって、それは活況を呈している。

　「これは来場者に提供するサービスであり、営利を目的とするものではありません」と、ナムゲイさんは言う。彼は飼っている7頭の馬に畜産部門の展示資料を祭りの会場まで運ばせた。

　取材は観光局の支援を受けている。