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首相の反省(社説)

  ロティ・ツェリン首相が、国家の演説で言った言葉が「ありがとう」や感謝の言葉のように聞こえるのを避けようとしたとしても、やはりそう言っているように聞こえた。 それは避けられなかった。 たとえ次の任期への復帰を目指して争っているとしても、同政権の任期は約2週間で終了する。

 首相はこの機会を利用して政府の功績を自慢することもできたが、ロティ・ツェリン博士は謙虚であるため、報告書では、国王陛下の指導力、中央仏教集団、協力、国民に対して、また官僚機構、最も困難な時期を乗り越えた政府と国のその他すべての人々に、敬意と感謝を表すことを強調していた。

 才能ある雄弁家である首相は、国王陛下とギャルツェン女王陛下の神聖な結婚12周年に言及し、演説の中で「慈悲と知恵」の神聖な結合に言及した。

 首相は国の現状を報告する際、在任中の良い時も悪い時も回想した。世界中で数十万人が死亡した世界的なパンデミックへの対処に成功したことで、現政府は人々に記憶されるだろう。 「格差を縮める」という公約によって選出された政府は、優先事項に集中する十分な時間を得ることができなかった。 新型コロナウイルス感染症のパンデミックが世界中に大混乱をもたらし、国民にとって最大の脅威となる中、すべての注意と資源が命を救うことに向けられ、その計画と優先順位は狂わされた。

 ブータンとブータン人はより幸運であった。 保健の専門家がたくさんいる内閣が率い、国王陛下の英知に導かれて、政策決定、協合と協力が、災害の抑制にいかに役立ったかを示す一つの模範として私たちが登場できた。 コロナウイルスによるパンデミックは、特に生命や生計に影響がなかったときには、長い間忘れ去られていたかもしれない。 愛する人を亡くした人、あるいは生計の源を失った人はそのことを思い出し、適切なタイミングで下された決断に感謝するだろう。

 現政権の党DNT(ドゥク・ニャムル・ツォグパ)党が任期を満了する今、パンデミックがその任期とどのように時期が重なったかを覚えている人は多くないだろう。 もしパンデミックが政権任期の末期に起こっていれば、人々は政府にもっと感謝するだろうと多くの人が言う。 今日の喫緊の課題は景気の減速である。 しかし、私たちはパンデミックから無傷のままでやって来て、経済について話す時間や余裕があるので、なぜ健康ではなく経済が懸念されるのかという理由を、すぐには解らないだろう。

 第4回議会選挙の準備を進める中で、各政党が経済破綻の原因を政府のせいにし、経済再生を最優先課題とする可能性がある。 経済は最高の状態ではないが、よく言われるように、誰も亡くなったり、飢えたりすることはなかった。

 振り返ってみると、パンデミックとその対応はブータンとその国民にとって転換点であった。 新しい政府がどのように変化するかについて政党や政治家の意見に耳を傾けるのを待つ間、私たちは政府が危険を冒してまで下したいくつかの決定を評価する必要がある。

 固定資産税の改正、変革のための運動、観光についての持続可能な開発手数料の引き上げなどは、人気のない決定の一部である。 一部の決定は、たとえ不人気であっても、政府の人気を犠牲にしても、国全体のより大きな利益のために下されなければならなかった。 これらの一部は選挙運動での論争材料になるだろうが、それは行われなければならず、ブータン人はどのような決定がいつ、そしてなぜ行われるのかを理解する必要がある。 ある人が言うように、危険が去ったときに私たちは神を忘れるべきではない。