国民民主党(PDP)が政権与党に復活
・・・ 投票率は予備選から3パーセント上昇し、65.74パーセントに
ツェリン・パルデン
2018年の総選挙の結果の再現となって、昨日、第4回国会選挙で勝利した国民民主党（PDP:People’s Democratic Party）が13ゾンカクで30議席を獲得した。 ブータン・テンドレル党1)（BTP：Bhutan Tendrel Party）は主に東部ゾンカクで17議席を獲得したが、PDPは東部では、ジョモツァンカ・マルツャラ選挙区(サムドゥプ・ジョンカー）議席のみを確保しただけで、党の明確な支持基盤がどこにあるかは明確に示されている。
2018年の総選挙では、ドゥク・ニャムラップ・ツォグパ(DNT)が30議席、ドゥク・プエンスム・ツォグパ(DPT)が17議席を獲得していた。
総選挙では、投票率も11月30日に行われた予備選挙の63％から65.74％増加した。PDPが179,652票を獲得し、BTPに147,123票が投票された。
PDP が 39 の選挙区で勝利し、他の 3 党に分かれる選挙区は8つだけとなったため、PDP の勝利は驚くべきことではなかった。
総選挙では12の選挙区が鞍替えした。 9つの選挙区がPDPを含む他の政党からブータン・テンドレル党に支持を移した。 予備選挙でPDPが勝利したタシガン・ゾンカクのスリムシン、ラディ・サクテン、バーツァム・ションプーの3選挙区では、BTP候補者が選出された。
予備選で PDP を支持した他の選挙区、ブームデリン・ジャムカー（タシ・ヤンツェ）、デワタン・ゴムダー（サムドゥプ・ジョンカー）、バーツャム・ションプー（タシガン）、ケンカー・ウェリングラ（モンガル）、ガンズル・ミンジェイ（ルンツェ）、メンビ・ツァエンカー（ルンツェ）、ナノン・シュマル（ペマ・ガツェル）の各選挙区も BTP 候補者を選出した。
この支持の変化により、PDPのカンルン・サームカール・ウゾロン選挙区（タシガン）のノルブ・ワンチュク氏、スリミン選挙区（タシガン）のドルジ・チョデン氏、メーンビ・ツァンカール選挙区（ルンツェ）のイェシェイ・ドルジ氏の3人の元大臣が犠牲となった。
しかし、PDPも予備選で、BTPとDNTが獲得していたガサの両議席を取り返す新境地に進出し、南ティンプー選挙区でもその候補者ツェワン・リンジ氏が議席を取り返す35票の僅差の勝利を勝ち取った。
PDP は 2013 年の第2回国会選挙で 32 の選挙区で勝利し、政権樹立に選出された。 2008年に国会議員わずか2名でこれまでで最小の野党を結成した。
PDP書記長兼報道官のクエンガ・タシ氏は、党は単なる選挙の勝利を超越するために精力的に取り組んでいると語った。
「私たちは同胞の声を体現し、その願望を代弁することを目指しました。 私たちは自らの運命を人々の手に委ね、その声が響き渡りました。 私たちは国民から与えられたこの重大な責任を謙虚に受け止め、最大限の献身をもってその責務を果たすことに全力を尽くします」と述べた。
同氏は、PDPの勝利は、支持者の献身、国民のニーズと政策の共鳴、そしておそらくは多少の幸運など、多くの要因に影響された可能性が高いと述べた。 「これは1つのことだけではなく、さまざまな努力と状況が組み合わさって成功に至ったのです」
クエンガ・タシ氏は有権者に感謝の意を表した。「この勝利は私たちだけのものではありません。 それはあなたのものでもあります。 私たちは、国に対する陛下の深いビジョンを実現し、皆さん一人一人に奉仕し、皆さんの懸念に耳を傾け、ブータンをすべての人にとってより良い場所にするためにたゆまぬ努力をすることに全力で取り組んでいます」
「私たちの違いを認めながら、明るい未来に向けた共通の願望で団結して、一緒に前進しましょう」と彼は言った。
PDPのツェリン・トブゲイ党首は、ブータン選挙管理委員会が今日最終結果を発表するまでコメントを控えた。
総選挙では、郵便投票でのいつもと同じ間違いが露呈され、その結果数百の投票用紙が無効となった。一部の投票者は、間違った投票所で投票しようとしたり、泥酔していたり、期限切れの身分証明書を持って投票に来たりした。
ガサ・ゾンカク選挙管理当局は、プナカの冬季キャンプの高地住民の便宜を図るために介入して、設置されたプナカのクルタン投票所に来た、ラヤとルナナの未登録有権者27人の入場を許可しなければならなかった。 彼らはそれぞれの村の投票所に登録されていた。
1) もともとチベット語のTendrelという単語は、自然現象の性質とそれらが相互にどのように関係しているかを表す。 これには数学的かつ魔術的な意味合いがあり、小乗、大乗、金剛乗というチベット仏教の3つのレベルすべての思考と実践において、重要な役割を果たしている原理的な意味をもつ。ここで政党名に使われているTendrelの適切な日本語訳をすることができなかったため、カタカナ表示とした。Cf. https://www.lionsroar.com>BD Articles