テル、GMC 向けブロックチェーンと金に裏付けられた通貨

KP・シャーム

ゲレプ・マインドフルネス・シティ（GMC）は昨日パロで開催されたブータン・イノベーション・フォーラムで、ゾンカ語で「宝物」を意味する新通貨「Ter：テル」を正式に導入した。

GMCの財務担当最高責任者、ホベン・リム氏によると、テルは透明性、効率性、費用対効果を確保するためにブロックチェーン技術に基づいて構築されている。

新通貨は物理的な金で完全に裏付けられる。「ある意味では、金本位制への回帰と新しい解釈です」とホベン・リム氏は述べ、通貨の基盤が物理的な資産にあることを強調した。

GMCは、デジタル資産を全体構成に融合させ、従来の金融を超えた次世代の金融エコシステムを構築することを目指している。

GMCの財務担当の最高責任者は、現代の金融におけるテクノロジーの重要性を強調し、この思考は金銭的規律を促進すると述べた。「お金を印刷することではなく、慎重さと規律を維持することです」と同氏は付け加えた。

ビジネス規制に関しては、GMC は安全で規制に準拠した企業を優先するように設計されている。

ホベン・リム氏は、GMCの目標はブータンの願望に合致する、最も優れた、最もクリーンで、最も革新的な企業を誘致することだと述べた。厳格な規制遵守基準を満たす企業に焦点が当てられる。

GMCは、金融を都市開発の原動力と認識し、多様な分野を支える強固な金融システムを構想している。

「このシステムは、世界的に最高の実践策に基づき、包括的な法的枠組みによって支えられる」と同氏は付け加えた。

同氏は、GMCが従う金融規制の3つの柱、いわゆる「3つのC」を概説した。最初のCは明快さを意味し、法的枠組みは明確で、誰にとっても理解しやすいものとなる。

​​「私たちは、法律を極めてわかりやすく、一般の人々が利用しやすいものにしたい」と同氏は述べた。

2つ目のCは共創であり、GMCは協議型アプローチを採用し、世界中の専門家や利害関係者を招いて、強固で安全な規制システムの構築を支援する。

最後のCは顧客第一を意味し、GMCはより良いサービスとサポートを提供することで顧客のニーズを優先する。

ブータンはすでにデジタル資産に精通しており、GMCは伝統的な金融と暗号通貨などの新興分野をつなぐことを計画している。

さらに、GMCは、資産および資金管理、デジタル技術、デジタル資産管理戦略などの分野に重点を置き、国際的な金融ハブとしての地位を確立するという野心を持っている。 ホベン・リム氏は、GMCは、伝統的な金融の強みとデジタル資産がもたらす機会を融合させ、革新と卓越性(Innovation and Excellence)の中心となることを目指していると述べた。