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私たちは農業を信じているか?(社説)

ブータンの農業部門を活性化させるため、政府は農業部門への外国直接投資(FDI)を100%とすることを宣言した。ブータンは最新技術に投資し、気候に配慮したアプローチを採用して、ブータンの農業を強化する必要があるという考えである。

農業は国のバックボーンである。少なくとも、私たち(今日の政策立案者も含む)は学校でそう教えられ、信じさせられた。鉱業や輸入、そして最近では人工知能、暗号通貨、ブロックチェーンやその他多くの新たな技術改革を追い求めるようになったため、農業はその潜在力と重要性を舞台裏に回されてきた。

立ち止まって私たちの可能性について考えることは良いことである。私たちの経済の頼みの綱となってきた農業は、当然の価値評価を受けている。それは良いことであり、遅すぎることはないが、農業は退屈な話題で、Tik-Tok(中国のソーシャル・メディア・アプリの一つ)の世代にはまったく魅力的ではないが、小さなブータンでよく知られているのは農業であり、潜在力があるとすれば、それは生産と販売の方法を知られているのが農業である。

農業部門は最も多くの雇用を生み出しているが、大衆に利益をもたらすものはほとんどない。この部門を改善し、発展させることができれば、変化を生み出すことができる。ブータンの農業は主に自給自足型農業で、農家は消費のために作物を育て、わずかな余剰分を売って現金収入を得ている。

ヒマラヤ産であれ、山で採れた新鮮なものであれ、消費者がブランドの意識を持つようになれば、世界のそこででも売れる。例えば、ブータン産のアスパラガスは、ニューデリーの高級住宅街では小束一つ500ルピーで売られていると、ある輸出業者は語った。彼らは値段を気にしない。ブータン産のアスパラガスが新鮮で有機栽培の農作物であることを知っているからだ。マーケティングの達人が、私たちのアスパラガスはヒマラヤの雪解け水で育てられていると消費者を納得させることができれば、価格は3倍になるかもしれない。

農業食品貿易と投資フォーラムは、私たちの農場の農産物の可能性を認識するための公開の場である。このフォーラムが求めているのは、機械化、持続可能な農業、少なくとも大規模農家や小規模農家が食料を生産できるようにするなど、農業への投資である。そのためには、基本を正しく理解する必要がある。例えば、自分の分の水を確保したり、野生生物を撃退したりしなければならないなどの理由で農家が農業に飽きると、多くの農家は、とって代わるものとして安価な輸入品を求める。

外国からの直接投資はある程度は機能するかもしれない。国際会議やフォーラムから始めて、農家に潜在能力を認識させ、その実現を手助けすることで、変化をもたらすことができる。この考えは、勤勉な農家を犠牲にして、少数のビジネスマンに利益をもたらすことではないと私たちは推測している。

首都からそう遠くないプナカ・ワンデュ渓谷は、農業に大きな可能性を秘めている。有機栽培のアボカドであれ、ブロッコリーであれ、適切な指導があれば生産はできる。祝賀ディナーや大展示会で決定されたことは、生産者や農家に伝わらないことがよくある。

現在、ブータンというブランドに乗じて、何がうまくいくかを知っている賢いビジネスマンはほんの一握りしかいない。ブータンの農家を対象とした取り組みはほとんどない。私たちが有機栽培を話題にしている一方で、農家は毎年、畑に水をまくための水が不足していると不満を漏らしている。

食料自給自足を国家の優先事項として認識してから数十年経つが、私たちは輸入にますます依存するようになり、農家は生産物よりも購入する方が安いと感じるようになった。農業国ブータンにとってこれは残念なことである。

外国からの直接投資は、投資、技術革新、テクノロジーなどの基本的な問題を解決するのに役立つかもしれない。過去の経験から、外国直接投資のリスクは、少数の賢いビジネスマンにしか利益をもたらさない。農業食品、貿易、投資フォーラムの取り組みと推進は、ブータンの農家にどのように役立つであろうか。

このフォーラムは、私たちの本当の可能性を思い出させながら、既成概念にとらわれない考え方をする機会を提供する。我々の目標が、農業部門のGDPへの貢献を2022年の3億6,500万米ドルから2029年までに6億2,500万米ドルに増やすことであれば、良いスタートを切っていると言える。本当の挑戦は、フォーラム終了後に始まる。