100億 Nu.を得る木材および木材製品の輸出

　森林が豊富な国であるブータンは、今後 5 年間で木材および木材製品の輸出によって100 億 Nu.の貿易収入を得ることを目指している。

　エネルギー・天然資源大臣のロクナス・シャーマ氏は、最近の生放送のテレビ会議の中でこのことを発表した。

　同氏は、ブータン政府は近いうちに、今後5年間で100億Nu.を稼ぐための木材生産のプロジェクトを導入するだろうと述べた。

　「私たちは森林資源から経済的価値を引き出さなければなりません」と大臣は述べ、政府が関連政策を検討していると付け加えた。 同氏は、ブータンが炭素信用取引の機構を検討するためにシンガポールおよび日本と協議していると付け加えた。

　この機構を通じて、ブータンは国際的な炭素信用取引市場に参加し、排出量を相殺しようとしている国や組織に余剰の炭素クレジットを販売することができる。 これは国の主要な収入源となるであろう。

　ロティ・ツェリン首相は、9月8日の第35回ブータン商工会議所年次総会で、木材製品の輸出を促進するブータンの決意を表明した。

　首相は、現在は許可されていない丸太の状態での木材の販売を政府が間もなく許可することを発表すると述べた。

　2023 年ブータン森林および自然保護法では、ブータン国内に市場がない場合を除き、同省は木材および薪の輸出を許可してはならないと規定している。

　インドやバングラデシュなどの国への木材製品の輸出は2020年に注目を集め、「ブータンにおける木材製品の輸出可能性に関する報告書、メガ木材加工ユニットの生産確立、および輸入代替製品の可能性に関する報告書」というタイトルの報告書も作成された。

この報告書は閣議で議論された

　2016 年の国家森林木材目録によると、ブータンの森林の総育成原材料ストックは 10 億 100 万立方メートル (m3) と推定され、ヘクタールあたりの平均育成原材料は261m3である。

　それにもかかわらず、商業生産に使用されたのは森林総面積のわずか 5% であった。 この報告書は、ブータンの森林から年間 579 万立方メートルの木材を持続的に採取できる可能性があることを示唆している。

　しかし、2023年国家林業在庫報告書の最近のデータによると、国の総育成在庫量は7億5,900万立方メートル、ヘクタール当たり平均283.65立方メートルにまで減少している。

　ブータンが木材および木材製品を生産および輸出できれば、輸入品を代替できるだけでなく、収入を得ることができる。

　ブータン貿易統計によると、ブータンは2022年に42億8000万 Nu. 相当の木材および木材製品を輸入し、そのうち木炭の輸入が約80％を占め、34億8000万 Nu.に達した。 これは2021年から10億3,000万 Nu. に増加した。

　ブータンはまた、2022年に2億1,787万 Nu.相当の木材および木質製品をインドおよびその他の国に輸出した。2021年の輸出額から4,288万 Nu. 増加した。

ツクテン・ザンポ