ルナナで2番目に電気が通る村

ヤンゲル・ラデン

ルナナのシャンサ村は、今年8月までに信頼性が高く、クリーンな電気エネルギーの恩恵を受ける予定である。

村の10世帯に太陽光発電システムを設置する作業が進行中である。

シャンサは、ルナナの13の村のうち2番目に電力を受け取る村になる。道路に接しているラミナ村は、昨年水力発電を受けるようになった。 エネルギー天然資源省は、電力網の拡張に関連する課題のため、ルナナ全体に水力発電を提供することは技術的に不可能であると判断した。現在、水力発電の代替として太陽光発電システムを検討している。

太陽光発電システムの原材料がヘリコプターでルナナのシャンサに空輸される

シャンサに太陽光発電システムを設置する契約は昨年 11 月に締結されました。地下ケーブルの敷設、住宅配線、地盤の整地、基礎と制御室の建設は完了している。現在、このプロジェクト推進機関は設置用のソーラー・モジュール、バッテリー、その他の部品の供給を待っている。

シャンサはルナナで最も辺鄙な村の 1 つである。海抜約 3,400 メートルに位置し、ラヤ・ゲウォのトンシナにある最寄りの道路地点からは徒歩で約 8 日かかる。現在、ルナナの他の村と同様に、シャンサには太陽光照明しかない。これらは家の照明と携帯電話の充電に使用できる。

「シャンサの人々はクリーンなエネルギーの見通しに興奮しており、私たちは感謝しています」とルナナの地区長(グー) カカは言った。「しかし、ルナナの電化は遅く、恩恵を受けているのはごく少数の地域だけで、地域全体の約 5% にすぎません」

同氏は、20のゾンカクと204のゲウォはすべて電化され、道路も通じているが、ルナナの大部分はまだ電気がないと述べた。同氏はさらに、「女性や子どもが薪の煙にさらされることによる健康上の懸念や、森から薪を集めるのに何日もかかることも多いことから、ルナナ全域に電力を供給することが緊急に必要だ」と付け加えた。

ブータンは、ほぼ99.9％の電化を達成しているが、ルナナ・ゲウォは、ラミナ村を除いて国内で道路アクセスがなく、地方で最も辺鄙なゲウォの1つであり、まだ国営電力網にアクセスできない。

エネルギー省の職員は、ルナナの電化はいくつかの理由で困難であると述べた。同氏は、道路がないために輸送費が高く、重い荷物を運ぶには実用的でないヘリコプターによる空輸が必要だと述べた。

さらに、ヘリコプターのサービスは費用がかかり、天候に大きく左右され、毎年の運用期間が限られている。同当局者は「太陽光発電部品のほとんどは輸入する必要があるため、外的要因による遅延が生じている。さらに、多くの住民が冬虫夏草の採取に従事しているため、現地の労働者を見つけるのは困難だ」と述べた。

ラミナの30キロワット－ピーク（kWp）太陽光発電システムはオフ・グリッド、つまり国営電力網に接続されていない。夜間使用のために電気を蓄えるバッテリーを備える。

「エネルギー省は、残りの12村の電化のために、さまざまな資金提供機関から継続的に資金を調達しようとしている」と当局者は述べた。

同時に、エネルギー省はルナナに小型水力発電所を開発するための資金援助を模索しており、これにより蓄電用のバッテリーへの依存を減らし、供給の信頼性を高めることができる可能性がある。

ラミナの太陽光発電システムは、ブータン・フォー・ライフから資金提供を受けている。1,978万ニュートラムのプロジェクトは、エネルギー省によって実施されている。 一方、映画「ヤク・イン・ザ・クラスルーム（日本での公開映画題名：山の学校）」の撮影地であるツォジョン(Tshojong)村には、キャロル・フェルプス夫妻からの資金援助を受けて、2022年に5kWpのオフグリッド太陽光発電所が稼働した。