西邨辰三郎コレクションの展示

 西邨辰三郎氏(1908-1998)は、同志社大学卒業後、金属工芸品を扱う貿易商などに関わりながら、柳宗悦の提唱する民芸運動に加わる。太平洋戦争の影響を受けたが、終戦後、同志社中学・高等学校における教育者として活躍する。その間、アメリカ・ユナイデッド神学校、ウェストミンスタークワイヤー大学に留学・卒業。教職を定年退職後、優れた民芸品の鑑賞、講演会、研究会を行う京都民芸協会の第4代会長(1982-1987)に就任するなど、民芸協会の発展のために尽力する。西邨辰三郎は宗教音楽家としても活躍し、邦訳「礼拝と音楽と信徒」を出版し、声楽の独唱会も開いた。著書に、民藝運動を論じた「うつくしい話」がある。

 1981年日本民芸館長柳宗理氏を団長とする「ブータン民芸探訪」旅行団を結成してブータンを訪問する。当時ブータンと日本との間に正式な国交がなく、インドから陸路でブータンに入る。「ブータンに来たわれわれは、柳宗悦氏の説いた「用美相即」「物心一如」のいわゆる法と美との不二である民藝美の源泉が、この地ではないのかと思うほどの驚きと悦びを重ねた」と、西邨は日本民藝協会が発行している雑誌「民藝」に述べている。このようにその美しさに感動し、民藝品として高く評価をしたブータンの民藝品を自ら収集し、西邨辰三郎コレクションとして残した。このたび、ご家族のご厚意で、この貴重なコレクションの中から十数点をブータンミュージアムが譲り受けた。精緻な模様で深遠な美しさを織りだした民族衣装、国章が刺繍された鮮やかなフェルト、祭りで使われる仮面や太鼓などが、西邨辰三郎コレクション・コーナーとして展示された。

 

    

         西邨コレクション46                        西邨コレクション38

       キラ(女性用民族衣装)                      ブラ(野蚕絹)のキラ

 

  

                西邨コレクション47-A

               国章をモチーフにした壁掛

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