企画展「ブータンの諺と民話」

-ブータン人の心の源流を尋ねて-

 ブータンは、Gross National Happiness(GNH:国民総幸福度)を政治や国の発展の方向を評価する指標としている世界的にユニークな国です。

 GNHの理念は、最初にブータンの第4代国王によって提唱されてから、国民によって全面的にその理念が支持され、さらに発展し続けています。これはGNHの考え方が、ブータンの人々の日常的な価値観、人生観に根ざしたものであり、人々にGNHを受け入れる精神的な素地がもともと出来ていたとも考えられます。

  ブータンの人々のこのような精神的なバックグラウンドは、どのように形成されてきたのか、または培われてきたのか、このことを知るひとつの手がかりとして、ブータンの人々が長い間、親しんできた、ことわざ、民話および神話などを見直してみることにしました。

 展示内容

ことわざについて

 ブータン国立図書館の第6代館長であったギョンボ・ツェリング氏が著したことわざ集である「The Bhutanese Guide of HAPPINESS(幸せへの誘い)」の中の412のことわざから、珠玉の124点を選び、7つの概念の分野に分けて、日本語で表示しました。

この展示のためにブータンの人に、ブータンでよく使われるゾンカ語の20のことわざを選んでもらいその解説を試みました。

バート・ジョーダン著「ブータン・トレッキング・ガイド」には、登山に関する気象現象の他、動物、農業や信仰などに関わる言い伝えが紹介されています。これらのいくつかを紹介しています。

 

民話について

 ブータンは、地域毎に固有の言語が話されている複数言語国家であったと言われています。そのため、昔話や伝説も、地域毎にいくつもの言語(方言ではなく異なった言語)で語り継がれてきました。その総合体をブータンの口承文学と呼ばれています。ブータンに近代的な普通教育制度が普及する前、ブータンの多くの子供たちは、お寺やお城の広場などでいつも開かれる民話や神話の語りの集会に集まり、豊かな情緒を育みながら、人生の真実、生き方などを身につけてきました。そのため、ブータンには数多くの、豊富な教育的な口承文学があります。

 展示については、ブータンミュージアムに関わりのあるブータン人の一人から紹介された2つの民話について、話の要旨を展示しました。その他、民話の出版物を展示しています。

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