4. 幼児ケア&発達 (2020年)
Annual Education Statistics,2020 by Ministry of Education Royal Government of Bhutan 参照
4.1 幼児期ケア&発達
幼児期の子供たちのための国の政策は、対象年齢の子供たち全体の成長を確実にし、その後の学校での教育を受けるために不可欠である。 調査によると、幼児期ケアと発達(ECCD)プログラムに参加した子供は、そのようなプログラムに参加していない子供と比較して、学校での学習効果が改善されている。 持続可能な開発目標(SDGs)2030は、質の高い幼児期のケアと幼児期の発達を確保することの重要性を認めている。
これらの調査評価を考慮して、教育省は、幼児期のケアと発達プログラムを開始した。 ECCDプログラムは、社会的基盤としてのECCDセンター、民間セクターが運営するセンター、NGO、および私立の組織によって実施される。 2020年現在、表4.1および表4.2に示すとおり、全国の495ヵ所のECCDセンターに8,026人の幼児と947人のファシリテイター(当プロジェクトの進行指導者) がいる。
表 4.1 : 幼児期ケア&発達教育の登録幼児数 (2020年)
ECCDの種類 | センターの数 | 登録幼児数 | ||
---|---|---|---|---|
女性 | 男性 | 合計 | ||
公立 | 432 | 3420 | 3503 | 6923 |
公社 | 9 | 91 | 117 | 208 |
NGO | 3 | 30 | 34 | 64 |
私立 | 51 | 395 | 436 | 831 |
総計 | 495 | 3936 | 4090 | 8026 |
表 4.2 : 幼児期ケア&発達施設に勤めるファシリテイターの数 (2020年)
ECCDの種類 | ファシリテイターの数 | ||
---|---|---|---|
女性 | 男性 | 合計 | |
公立 | 676 | 53 | 729 |
公社 | 17 | 0 | 17 |
NGO | 6 | 0 | 6 |
私立 | 186 | 9 | 195 |
総計 | 885 | 62 | 947 |
2020年現在、ECCDの純入学率(NER)またはECCDに通っている国の3〜5歳の子供の割合は23.7%である。 総就学率(GER)または年齢に関係なくECCDに参加する子供の割合は24.2%である。
2020年の時点で、ECCDで働いているファシリテイターは全部で947人いて、そのうち885人が女性のファシリテイターであり、62人が男性のファシリテイターである。 ファシリテイターの93.5%は女性で、男性はわずか6.5%となっている。
表4.3は、資格のレベルごとのファシリテイターの数と割合を示している。全国の947人のファシリテイターの88.1%が、中等教育の修了者である。
表 4.3:資格別ファシリテーターの数
取得資格 | 女 子 | 男 子 | 合 計 | 全体対比 |
---|---|---|---|---|
中等教育修了 | 787 | 47 | 834 | 88.1 |
ディプロマ | 20 | 1 | 21 | 2.2 |
バチェラー | 63 | 11 | 74 | 7.8 |
ディプロマ(大学院) | 3 | 0 | 3 | 0.1 |
その他 | 11 | 3 | 14 | 1.5 |
総計 | 885 | 62 | 947 | 100. |
4.2 幼児とファシリテーターの比率(CFR)
幼児とファシリテイターの比率(CFR)は、ファシリテイター一人当たりのECCD施設の幼児の数である。 CFRが低いほど、幼児に対するファシリテイターのサービスの質が良くなる傾向になる。 表 4.4は、ECCDの種類ごとのECCDの児童-ファシリテイター比率を示している。 これによれば、ファシリテイター一当たり平均して8人の子供がいることを示している。 私立のECCD施設のCFRは、ファシリテイター一人当たり4人の子供で最も低くなっている。
表 4.4:幼児数とファシリテイターの数の比率
ECCDの種類 | 幼児数 | ファシリテイターの数 | 比 率 |
---|---|---|---|
公立 | 6923 | 729 | 9 |
公社 | 208 | 17 | 12 |
NGO | 64 | 6 | 11 |
私立 | 831 | 195 | 4 |
総計 | 8026 | 947 | 8 |