450億Nu.相当の変革の取組みが始まる

2022年7月6日

2022-2023は12次計画の最後の会計年次

MB・スッバ

 政府は、今後10年間で450億Nu. を超える予算を使って「変革の取組み」を実践する予定である。

 この取組みは、経済変革をもたらすための強力な基盤を築くために意図された一連の計画であり、これにより先進国としてのブータンのマクロ経済の安定を維持することが期待されている。

 変革グループによって策定された各々の取組みは、主要な成果と成果物、主要な戦略、主要な活動、および組織再編の介入などに照準を当てている。

 上記の経済的措置と刺激策に加えて、主にエネルギー、技術、インフラ、水、食品などの分野に焦点を当てた変革の取組みの下で、対象となる部局と地域が特定されてきた。

 変革の取組みは、新会計年度から10年間、推定451.3億Nu. の費用で実施される。

 総費用のうち、10億Nu. は、計画を開始するために2022-23会計年度に割り当てられた。 これは、2022-23年度予算には、変革の取組みからの活動予算が含まれていることを意味する。

 予算報告書の中で、ナムゲィ・ツェリン財務相は変革の取組みを策定するために、公務員改革に関する国王のカショウ(命令)からの願望が引き出されたと発表された。

 報告書によると取組みは、通常の予算の異常が是正され、国の優先事項が計画期間を超えて実行されることを確実にすることを目的としていた。

 変革の取組みの計画と目標は、ブータンを今後10年間で国民1人当たりの所得を約12,000米ドルの先進国にすることを目的とした21世紀の経済ロードマップと同様であることが明らかになった。

 ただし、優先部局と変革の取組みの焦点は、経済ロードマップのそれとはわずかに異なっていた。

 2022-23会計年度は、第12次計画の最後の予算年度であり、後発開発途上国(LDC)の分類からの同国の脱却も変革プロセスの一部となっている。

 第12次計画の完了に伴い、ブータンはLDCの分類から卒業する予定である。

 予算報告書は、パンデミックが経済に悪影響を及ぼしているにもかかわらず、ブータンがLDCの分類から卒業するというブータンの計画は順調に進んでいると述べている。 ブータンは、2023年6月にLDCを卒業すると述べている。

 「LDCカテゴリーからの卒業はまた、ブータンにSDGsの2030年議題目標を達成するための新たな焦点と戦略を提供する」

 デジタル変革のペースに合わせて、ブータンの人々の生活に力を与え、改善するための宇宙科学と技術への意識と関心を高めるために、ブータン政府は、進行中の会計年度で、3Uと5U型の小型人工衛星を製作するための予算4,100万Nu.を計上した。

 予算報告書によると、政府は、デジタル化、人的資本(教育)、代替エネルギーと健康などの優先部門への資本投資に資金を提供するために、公的債務政策のしきい値内で追加の非水力発電の譲許的借入を追求している。

 改革プログラムはパンデミックから生じる課題を克服するために、さらにより大きな経済変革の基盤として開始される。

 これらの取組みによって、マクロ経済の安定のための経済復興が促進されることが期待されている。

Joomla templates by a4joomla