観光客のホームステイの準備が出来ている
2022年7月30日
チミ・デマ
ポプジカのニェンフェイ(村)にあるザンモ村ホームステイが話題になっている。 遠くからチェーンソーの唸り声が聞こえる。
その家族は小さなロビーの隣に、新しいトイレとバスルームを建設中である。
ホームステイのオーナーであるザンモさんは、外のトイレは観光客にとって不便だと言う。
床は新しく磨かれ、壁は伝統的な方法で塗装されている。 1階建ての家は観光客を迎える準備ができている。
ザンモさんによると、国境が閉鎖されていたために、多くの観光客が訪れなかったという。
「私たちは今、より良い日が来るのを期待しています。 海外からの観光客が来なくても、地元のお客様は来るでしょう」と彼女は言う。
ホームステイはブータン政府観光局 (TCB) に登録されており、2017 年から運営されている。
TCB に登録している村のホームステイは、国内で 158 軒ある。
ホームステイは、国内の多くの家族にとって追加の収入源であり、 これにより、地方の地域社会も最新のテクノロジーを利用できるようになった。
しかし、一部のホームステイ所有者は、持続可能な開発費 (SDF) の増額が伴なっても、観光ビジネスがうまくいくことを期待しているが、他の人は、この値上げで観光客がブータンに来るのを思いとどまらせるのではないかと心配している。
ポプジカのパッサン・トブゲイさん(35 歳)は、彼のホームステイを訪れる地元の観光客が増えることを期待していると言っている。
彼は、ホームステイは副収入を得るための良いビジネスであると言う。 「しかし、新たなSDFでは、ホームステイからの収入について、あまり確信が持てません」とも言っている。
ホームステイの家主たちは、SDFの増額について複雑な感情を抱いている。
デマ・ビリッジ・ホームスティの家主であるケンチョ・ウォンディ氏は、まもなく国境が開くと、次の 2 つのことが見えてくると言う:一つ目は、標準的なサービスをするホテルによるホームスティ・ビジネスは減少する、二つ目は、より多くの地元の観光客がホームスティに訪れる、である。
彼は次のように述べている。「政府は、質の高い観光事業を行うためにSDFを高くした。私はホームステイのサービスの質の向上に努めています」
この数か月間、ケンチョさんはホームステイの家屋を改装してきた。洗面台付きのタイル張りのトイレ、給水設備、自動湯沸かし器などについては、彼が無駄な出費にならないことを望んでいる。
パロのホームステイでは、ガーデニングやアーチェリー、クル(訳者注:ブータンの伝統的なスポーツで、屋外で行うダーツ)などの体験を提供している。
ケンチョさんは、ブータン政府観光局の関係者がホームステイに訪れる予定であると知らされたと言う。
「私が提供するサービスの質は、国の評判にも影響を与えます。質の高いサービスを提供するために最善を尽くしています」と彼は付け加えた。
あるホームステイ所有者は、パンデミックが発生する前は、ホームステイの客のほとんどが地元の観光客だったと語っている。 「SDFの増額によって、多くの人はもう熱心には来ないかもしれません」とも言った。