透明性に関して（社説）

2022年7月19日

　コービッド-19で死亡した患者の死亡に関する調査についての新たな報告がないため、ブータン保健医療評議会（BHMC）が調査報告書を発表しない理由について人々は疑問を抱いている。

　公式の訴えが申し入れられたというだけでなく、人々はそれを、医療補助員が強制的に辞職したタシガン・メラの事件と比較しているという理由で、報告が長くなっている。 2つの事件は異なるが、どちらも共に、コービッド-19によるパンデミックと、保健行政に関連しているので類似している。

　医療補助員（HA）が、今年4月の第4回目のコービッド-19ワクチン接種キャンペーンの期間に、担当の女性医療補助員が来なかったため、メラのベーシック・ヘルス・ユニットの管理人に村人へのコービッド-19ワクチンの投与を許可した罪で有罪判決を受けた。罪は非道徳的な指示と見なされた。医療補助員も解雇された。

　今年1月に4人目のコロナ患者が死亡した事件で、故人の親戚はティンプーの当局者を医療および組織運用上の過失として訴えた。サムツェ出身の慢性腎臓病患者であり、透析療法を受けながらプンツォリンに住んでいた34歳の女性は、ティンプーの隔離ホテルで亡くなった。

　保健省は、彼女がコービッド-19感染によって根本的な腎臓病が悪化したために心臓合併症で死亡したと宣言したが、彼女の夫と親戚は、より良い医療と注意があれば彼女は救われたかもしれないと主張した。

　親戚がBHMCに不満を訴えた後、2月に調査が開始されたが、当局は調査の進捗状況に関する情報を明かすことを拒否した。保健当局が説明責任を負っているのか、無実であるのかに関わらず、調査結果が公表されるのを待っている人はたくさんいる。

　性質は似ているが処理方法が異なる2つのケースは、公務員の下位レベルの人々を簡単に罰することができる私たちのシステムについて多くを語っている。多くの人は、メラの事件は単なる医療補助員であり、管理人が関与しているため決定が下され、変更される可能性があると信じざるを得ない。政治家や公務員がより高い地位に関与していれば、調査は長引く可能性がある。

　メラの事件では、人の死はなかった。ワクチン接種は成功したと見なされた。女性の死はもっと深刻だと考えるべきである。当局は何ヶ月も調査に当たる余裕がない。事件後の人々は、メンバーのほとんどが公務員であり、保健大臣が議長を務める委員会が最終決定を下すため、BHMCはあまり独立していないことをよく理解している。

　状況がどうであれ、国民は女性の死を取り巻く真実を知るに値する。医学的および組織運用の過失があった場合は説明責任を修正し、そのような事故が二度と起こらないように対策を講じるべきである。