尼僧の天国:キラ・ゴンパ

2022年8月20日

チミ・デマ

 断崖絶壁に建つキラ瞑想センターの前には、広大なパロ渓谷の景色が広がっている。 水平線が続いている。 景色は心にやすらぎを与えてくれる。

 「毎日、山から昇る日の出を見ることができます。 感謝の気持ちでいっぱいになります。 ここで、自然のくぐもった音を聞いて一日を始めます」と、ゴンパの修道尼であるナムゲイ・チョデンさんは言う。 「これ以上何を求めることがあるでしょうか?」

 瞑想センターは、8 世紀にチベットの聖人チョギャル・ノルブによって設立された。

 瞑想センターになる前は、シェドラ(僧の教育機関)として機能していた。

 シェドラは、そこに住む70人以上の人々に崖がもたらす危険を考慮して、後にパロのテンチェン・ゴンパに移された。

  

 尼たちはテンチェン・ゴンパでの学習を終えた後、キラ・ゴンパに戻って 3 年間の瞑想の隠居に入る。

 瞑想センターは、以前はキラ・デチェン・ヤンツェという名前で知られていた。

 センターには現在、17 人の修道尼 (3 年間の隠居に参加する修道尼僧を含む) と 1 人のラマがいる。

 センターにいるナムゲイ・チョデンさんと彼女の友人たちは、まだ隠居に入っていない。

 「私たちは順番を待っています」と彼女は言う。

 他の人が修行を終えるのを待っている尼は、掃除から洗濯、近くの森からの薪集めまで、ゴンパでやることがたくさんある。

 ナムゲイ・チョデンさんと彼女の友人たちは、毎日午前 4 時に起床する。 3時間の深い祈りの後、彼女らはゴンパでの他の作業を終了するために休憩時間をとる。

 「ゴンパでは時間を気にしません。 私は常に何かに取り組んでいます」と彼女は言う。

 彼女らの日々の多くは、ナムター(伝記)を唱えたり読んだりすることに費やされている。

 修道尼たちはしばしばパロの町を訪れ、食料やその他の必需品を補充するが、それは修道尼によると非常に疲れる。

 ナムゲイ・チョデンさんは、車両、人混み、建設工事の騒音に疲れ果てると語っている。 そのため、町への往復は短くしている。

 「町にいると気が散ってしまい、祈りを忘れてしまいます」とナムゲイは言う。

 ゴンパでの生活は尼にとって静かで穏やかである。

 衆生のために祈ることに人生を捧げている修道尼たちは、自分たちの生活に満足していると言う。

 「ゴンパにいると頭がすっきりして体が軽くなります」とナムゲイ・チョデンさんは言う。

 ゴンパは電気が通っており、モバイル接続も良好である。

 厳しい冬を乗り切るために、間欠泉 (温水泉)やヒーター、洗濯機などの設備が設置されている。

 ゴンパの別の修道尼は、中心にあるミニマルな生活にとても満足していると言っていた。

 「瞑想センターで過ごす毎日は、やりがいのあるものでした。 この道への私の集中心は、雰囲気と静けさで研ぎ澄まされました」と彼女は付け加えた。

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