校長採用人事の基準変更(社説)

2021年9月16日

  わが国には校長のいない学校が約119校あり、何十年もの間、何人かの教員がその職務を代行してきている。 多くの学校では、校長の職務に就いている人が権限を持っていないため、決定を下すことができなかった。

 リーダーシップが不足しているため、または教員の関心がないために、その学校が校長なしで取り残されているのではない。 校長を目指す人に修士の学位を取得することを義務付ける教育省の政策が主な障害となっている。

 ダガナの地元指導者たちは正確な説明を求めていた。 彼らは教育省にその政策を修正するよう提案した。 政策を立案した教育省の人材委員会は、政策が本来の目的を果たしていないことに気付いたとき、これほど長い間、型に拘ったまずい方針であったことに気づいたはずだった。

 ブータンの公務員法および規則には、指導的地位を競う他の職業に対してこのような基準はない。

 このような基準における主な問題は、遠隔地の学校に校長がいないという事態の問題点を理解しないティンプーの当局者によって設定されていることである。

 学校が地方にあるために校長の空席が埋められない場合、教育省はそれをそのままにしておくことはできない。そのために昇進や面接のやり方など他のインセンティブを通じて、彼らに何らかの報いを与えることによって、遠隔地で校長として自ら奉仕したいという動機付けを与えなければならない。地方の学校は有能で資格のある校長にとって奉職に値するところである。私たちの田舎の子供たちは、やる気のある校長を必要としている。

 何十年にもわたってその職務を遂行し、その仕事に情熱を持っている教員は、この機会を与えられる資格に値する。

 教育省については、パロ教育大学において始めたことであるが、教育のリーダーシップと管理・運営において、教員が教育の修士号を取得することを奨励する基準が設定された。

 教員は、各自のもつ資格を高めて、リーダーシップと管理運営の技能を磨く機会を利用する必要があるが、修士号がなくても、誰もが校長になることを諦めてはならない。人のリーダーシップの資質は、学位よりも重要である。修士号を取得しても、その人に優れたリーダーシップが備わっているという保証はない。

 校長は、教員と生徒のやる気を引き出す上で重要な役割を果たす。校長たちは学校での学習が機能し、成長するための要となるものである。効果的な校長は学校にビジョンを提供する。

 国王は教育に関する国王を発行し、私たちは改革を実行し、新しい教育の実践を選択できる校長を必要としている。

世界のすべての学識が人を良い指導者にする訳ではないことを考え直そう。 変化を生むのは、仕事と子供たちへの情熱と愛情である。

 

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