教育を軽視してはいけない!(社説)

2021年5月 24日 

 それを決めたとき、それは無謀で、向こう見ずな決断であった。その背後には強力な政治的後押しがあった。選挙の興奮があったために、警告が耳に聞こえなくなり、Druk Nyamrup Tshogpa(DNT:協同党)は、党が政権政党に選ばれた場合、クラスXのカット・オフ・マーク(切捨て得点)を廃止すると述べた。有権者を呼び込むための必死で人気のある訴えであった。

 その間に、教員、教育者、メディアが公開討論を開始した。カット・オフ・マークを廃止するための指示はなかった。実際、公開された資料などから明らかになったことは、カット・オフ・マークを廃止することは、今日国が直面している最大の問題の1つである教育の質に悪影響を及ぼし、極めて多数の生徒に影響を与える可能性があるということであった。

 その後、クエンセルは次のように警告した。「私たちは教育を扱っており、そのような政策変更は徹底的な研究を必要とするものである。このような研究はなされていないし、行ったとしても、人々に知られていない。教育会議での議論が、何千人もの学生の生活に影響を与える政策変更を引き起こすために十分であると考えるべきではない」

 問題の核心は、当時も今も見られているように、学生間の競争力の喪失である。

 さて、「ブータンの学校でカット・オフ・ポイントなしで、クラスXの生徒をクラスXIに進級させることの意味」という表題の報告では、教育の質を維持する必要があり、生徒が一生懸命勉強することを奨励する必要がある場合、カット・オフ・ポイントはクラスXの学生をXIに進級させるべきものであると述べた。カット・オフ・ポイントを廃止する取組みにより、学生は自分の勉学に自己満足するようになった。また報告では、さらに重要なことは、教育の質を維持するために、クラスXからXIへの進級の現在の合格点が35%であることを再検討するか、再審議することを推奨している。

 報告書は、学生が一生懸命勉強をし、教育を大切にすることを奨励するために、50〜60パーセントの範囲内のカット・オフ・ポイントを提案していた。

 ある教員は次のように述べている。「継続的評価(CA)の配点により、35%の得点が容易であることがわかったため、生徒は政府が行う一斉試験を真剣に受け止めていない。学業成績の低い学生でさえ、CAに対する配点の20点の内で15点を獲得できるので、この評価は全体で35%の成績を達成するのに役立っている」

 問題は、私たちが教育について軽視したことである。学校の土曜日のクラスを廃止するという話が活発に行われていた2018年において、クエンセルの立場は、この決定が教育システムのすべてのレベルで広範囲にわたる影響を与える可能性があるというものであった。私たちはそれを歓迎せず、政府がその考えの実施を遅らせることを提案した。

 両親、教育者、そして教員は、そのような簡単で意気地のない決定を思い描くように教育省に懇願した。 2年後の今、教育省は、この省庁と政治家の不適切な決定が教育と学習に悪影響を及ぼしているため、学校は直ちに土曜日の授業を再開すべきであると述べている。

 政党はあちこち行き来するが、国の未来は常に前向きでなければならない。教育については軽視してはいけない。そのため私たちは教育法を持つべきである、という議論をする時ではないか。

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