最悪の悲劇の1つとして、ラヤで10人の命が奪われている

2021年6月17日

 負傷した他の5人の冬虫夏草採取家がティンプー病院で回復中である。

 国の歴史の中で最悪の悲劇の1つとして、昨日の早朝、ラヤのリ-ドゥジのツァリ-ジャタン近くの地滑りによって、高地住民10人が、住んでいたテントが流されて死亡した。

 事故は午前1時ごろに起こった。高地住民の男性3人と女性7人は、5月17日以来、この地域で冬虫夏草を採集していた。そのうち7人は、ラヤのルンゴ村から来た。

 午前3時ごろ、事故が報告されるとすぐに、現場で負傷した5人が2機のヘリコプターを使って空輸された。 4人の男性と1人の女性、計5人はすべて安定した状態にあり、ティンプーの国立照会病院で回復中である。

 医師によると、顔面骨折で手術が必要な男性以外に、生命にかかわる怪我を負った人はいなかった。男性は手首の骨折も負った。

 別の患者は、胸部損傷を含む複数の肋骨骨折を負った。しかし、医師は、タイムリーな救助が利用可能であったので、男性は危険な状態ではないと述べた。

 「彼らは時間通りに避難し、状態が悪化する前に病院に到着しました」と救急科の医師は言った。 「最寄りの医療施設は事故現場から数時間のところにあるため、ヘリコプターの支援がなかったら、こんなに早い救助は出来なったことでしょう」

 午前11時までに、負傷者全員が国立照会病院に空輸された。

 

悲劇

 昨日の午前2時ごろ、ラヤの地区長(グップ)ラクパ・ツェリン氏が、ドアを必死にノックするので目が覚めた。 ゲオの副地区長(マンミ)には、ツァリ-ジャタン近くの冬虫夏草の収集家に関する重大なニュースが届いた。

 グップとマンミは、ラヤから徒歩約1日の場所にあるリー-ドゥジにキャンプした20人以上の冬虫夏草採集家ーの1人である村人フーバさんに事故の詳細を尋ね始めた。

 グップによると、このエリアには約18のテントが張られており、そのうち12のテントが地滑りの下に沈んでいた。

 「フーバさんは、現場で10人が死亡し、さらに5人が負傷した可能性があると報告した。彼は、ヘリコプターが助けに来なければ負傷者も死ぬだろうと言った」と彼は言い、焦点はヘリコプターを救助のために呼ぶことだったと付け加えた。

 ガサ・ゾンタクの災害管理担当者、保健当局への電話は午前4時から行われた。伝えられるところによると、最初のヘリは午前6時45分頃に事故現場に到着した。

 午前7時までにツァリ-ジャタンに向けて出発するチームが結成された。 「私たちは彼らと一緒に行くために10頭の馬と配給を手配しました」とそのグループの人が言った。午前8時30分頃、19人のチームがラヤ中央学校を出発した。

 昨日の正午までに、生存者とサイトに向けて出発したチームとのすべての連絡が途絶えた。このグループについては、5月中旬から現場にいた冬虫夏草収集家の電話のネットワークが貧弱であり、バッテリーが不足していることが原因であるとグップは述べた。

 毎年、ガサの冬虫夏草採集家は、山で採集する前に、安全を確保するために高血圧、糖尿病、その他の病気について検査される。

 今年採集家は5月17日に採取許可証を受け取った。採集家にとって、収集期間が終了するまでまだ10日あた。

 収集のためにラヤを去っていた幾つかのグループが、昨日家に帰ったことが伝えられた。

 別の場所で冬虫夏草を採っていたラヤの住人の一人は、彼らのグループには家族がいて、遺族を助けるために戻ってきたと述べた。

 彼は、毎年約5つのグループが冬虫夏草を採るために異なる場所に行ったと言った。冬虫夏草は4年に1回豊富に成長することがわかった。 「そしてラヤでは、今年はもっと冬虫夏草があったでしょう。今回はたくさんの人が採りに行ったので、グループにはたくさんの人がいました」と彼は付け加えた。

 収集のために行ったグループは、ほとんどが親しい家族で構成されている。 「グループの中には、幼い子供たちを置き去りにして亡くなったカップルがいました。そのニュースを聞いたときは本当に悲しかったし、食事もできず、冬虫夏草を採ることに集中することもできませんでした。それで、私たちは家に帰ることに決めました」と別の住民は言った。

 災害のあったツァリ-ジャタンは、ラヤにある最も遠い冬虫夏草の収集場所の1つである。

 

降雨

 情報筋によると、昨日の朝の地滑りは、過去数日間のラヤでの大雨と継続的な降雨によって引き起こされたとのことある。

 国立水文気象センター(NCHM)のデータでは、事故の前日の6月14日に23mmの最高降雨量が記録された。 6月15日、ガサの観測地点では13.6mmの降雨量を記録した。

 昨年のこの時期、6月12日から6月16日までの間に、観測所は10mm以下の降雨量を記録した。

 昨年、ガサ・ゾンカクは雨の日数が最も多く、214日を記録した。

 フーパ・ラモとヨンテン・ツェドゥ:原稿

 ツェリン・パルデン:編集

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