東京オリンピックに出場するブータン選手
2021年6月23日
ティンレィ・ナムゲィ
ティンプーのランジョパカにあるアーチェリー場では、ブータンアーチェリー連盟(BAF)の射手が休むことなく、韓国のパク・ヨンスク監督の指導の下、定期的な練習に真剣に取り組んでいる。
射手は70mの距離にあるターゲットを狙うために、沈黙が要求される。ターゲットには、1から10までの得点を持つ10個のリングがある。射手は10の得点を狙う。これには非常に高い精度が要求される。
31歳のカルマは射手の一人である。彼女は7月23日から8月8日まで日本で開催される予定の東京オリンピックに向けてトレーニングを行っている。彼女は女性のリカーブ部門で競う。
カルマはタシヤンツェ・ツェンカーラから、2019年にバンコクで開催されたオリンピックの出場資格予約のためのアジア大陸トーナメントに参加した。5月15日にBAFが主催した終日の全国MQS(オリンピックの出場資格スコア) 競技大会で、彼女はMQSの627ポイントを獲得した。
カルマは、オリンピックはすべてのアスリートの夢であると言った。誰もがチャンスを得るわけではない。 「それは私と国にとって重要な競技大会です。私は本格的な射手として国を代表しているので、私はうまくやらなければなりません」
彼女は2009年からオリンピック型のアーチェリーを始めた。
「週末でも厳しいトレーニングを受けているので自信があります」と彼女は言い、これまでのところ地元での最高得点は666ポイントだと付け加えた。
射手は70mのアーチェリー場で1ラウンドに6本の矢を放つ。 1セットで、射手は6ラウンド矢を放つ必要があり、各矢には最高10ポイントが与えられ、1セットで最高360ポイントが与えられる。1ゲームで、2セットを完了する必要があり、最高で720ポイントになる。各ラウンドの制限時間は4分である。
2012年に、カルマさんはロンドンオリンピックで国際デビューした。彼女はまた、ブラジルのリオデジャネイロで開催された2016年夏季オリンピック、デンマークのコペンハーゲンで開催された2013年と2015年のそれぞれ、世界アーチェリー選手権での個人リカーブ・アーチェリー部門とチームリカーブ部門にも参加した。
射撃のレンチュ・クンザン選手と水泳のサンゲイ・テンジン選手は、ワイルドカード・エントリーを通じて東京オリンピックに参加する機会を得た。
パロのDop-Shari出身のレンチュ・クンザン選手(29歳)は、警察官としての通常の職務にもかかわらず、2013年から射撃を続けている。
現在、彼女はチャンリミタン・スポーツ・総合施設で練習を続けている。
彼女は10m距離の射撃で競う。各射手は1時間15分で654ポイントを獲得するために60発の弾丸を撃つ。1ショットの最高点は10.9で、60ショットで合計654になる。
レンチュ・クンザン選手はシードされた選手である。彼女は2019年にカタールにおいて、615.4ポイントを出して、MQS (オリンピックの出場資格スコア)を取得した。彼女は、いくつかの地域および全国大会に加えて、ブラジルでの2016年リオ・オリンピックとネパールでの2019年南アジア競技大会に参加した。
レンチュ・クンザン選手は、今回はより良い結果を期待していると語った。 「オリンピックは重要な活躍場所です。参加できることに興奮しています」と述べた。
すべての射撃選手が一度に予選ラウンドに参加し、8人のプレーヤーが競技に選ばれる。
彼女によると、「射撃は楽しいですが、それに打ちこむことが必要です」
ゲレフ出身のサンゲィ・テンジン選手(17歳)は、ブータン初の水泳部門で国を代表する。
彼は現在、FIFA(国際水泳連盟)の支援を受けて、タイのプーケットでキンレィ・レンドゥプ選手と共に、トレーニングをしている。 12カ国以上からの水泳選手が、そこで合同トレーニングをしている。
FINAランキングに基づいて、サンゲィ・テンジン選手が選ばれた。彼は531ポイントを持っていて、 キンレィ・レンドゥプ選手は401ポイントを獲得している。
東京オリンピックでは、彼は100メートルの距離競技に出る。資格公認時間は60秒である。これまでのところ、サンゲィ・テンジン選手は57.9秒以内の記録を出すことができた。
サンゲィ・テンジン選手は、準備ができていると言った。 「タイでの定期的なトレーニングに加えて、2019年にシンガポール選手権と韓国での世界選手権に出場しました。タイに到着してから水泳の技術が向上しました」と語った。
「私はとても興奮しています。 それは国にとっても、誇りに思う瞬間になるでしょう」と彼は語った。
彼はゲレフにいた2009年に水泳を始めた。 プナカのウゲン・アカデミーに行き着いた後、彼の水泳への関心が高まった。
「私はウゲン・アカデミーの水泳大会に積極的に参加していました」と彼は述べた。 彼の努力は2019年に、ブータン・オリンピック委員会(BOC)によって代表選手として選ばれたときに報われた。
BOCのプログラム職員であるジャミアン・ナムゲル氏は、選手たちは皆一緒に日本に行くことはないと述べた。 「アーチェリーチームは7月7日に出発し、続いてそれぞれ7月13日と21日に射撃と水泳が出発します」と述べた。
206ヵ国の国内オリンピック委員会から11,000人以上のアスリートが、33の異なるスポーツで東京オリンピックに出場することが期待されている。
ジグミ・ウォンチュク 編集