高等教育について(社説)

2021年 7月3日

 高等学校(HSS:Higher Secondary School)を卒業した何千人もの生徒はジレンマに陥っています。うまくいった人もいますが、教育を続ける機会は限られています。国境閉鎖、旅行制限、Covid-19ワクチン・パスポートシステムなどにより、最も優秀な学生を含む多くの学生が、国外でさらに高等教育を受けようとする手段を持っていないことを意味します。

 ブータン政府の大学(カレッジ)で学ぶ資格があるか、または政府の奨学金を得て国外の専門分野の大学で学ぶ資格のある学生数12,595人のうち、3,567人だけが、国内の国立のカレッジに在学しています。他の約9,000人の学生はどうなっているのか?このことは親たちと生徒の両方を悩ませています。

 政府が今後の方向性を明確にしていないため、この問題は現在、政治問題化されています。複数の政党は政府にこの問題について質問し、その将来への見通しの欠如で彼らを非難しています。

 王立ブータン大学(RUB)は、より多くの学生を受け入れる可能性を検討しています。ただし、いつ、どのように行うかは明確ではありません。政府はこの問題が指摘される前に、この問題を調査するようにRUBに指示していました。しかし、より多くの学生を受け入れることは、政府の指示以上のものが必要となります。準備はできているか?インフラは整っているか?工学、建築工学、医学、環境工学などを学ぶ学生を教える教員組織はどうなっているか? などなど。

 他の部門と同じように、国内の教育はパンデミックの影響を受けました。ほぼ一年の間、学生は通常の学校に通っていません。初等教育レベルでは、現実の学習状況にもかかわらず、学生がより高いクラスに進学したため、大きな問題はありませんでした。問題はより高いレベルにあります。私たちはカット・オフ・ポイント(合格者打切り点)のない政府の学校教育を保証しましたが、高等教育の能力を見落としていました。

 非難ではありますが、それはパンデミックが私たちに教えたもう一つの教訓です。私たちが正常に戻るのはすぐにはありません。パンデミックがなくても、高等学校で成績の良いブータン人の生徒全員が国内で勉強しているわけではありません。私たちは、例えば医師などの分野で、まだ不足している専門的な技能を吸収したり、教えたり、訓練したりする能力は備わっておりません。

 時代が平常である場合、高等教育機関に圧力はかかりません。何千人もの学生が政府や民間の奨学金で勉強するために海外に行きます。パンデミックは他の部門と同様に、私たちに教訓を与えてくれました。私たちは自分たちの食べ物を育て始め、外国人労働者が残していった空白を埋めるために人々の技能を向上させ、増加する求職者を吸収するための新しい仕事の場を開くことを始めた。

 あらゆるレベルでその改革について話しているとき、教育は常に重要な部門であり続けるでしょう。常に変異しているコロナウイルスを取り巻く不確実性を考えると、全世界がCovid-19以前の世の中に戻るまでには何年もかかるでしょう。確かなことは、パンデミックの後、私たちは新しい平常の生活を送ることになるということです。コンセンサス(ほぼ一致した意見)としては、私たちが新しい普通に備える必要があるということです。そしてこれには教育も含まれます。 Covid-19のコンテックス(文脈、流れ)では、長期的な解決策を探す必要があります。 医学、建築、工学、その他多くの専門コースを備えた大学を一夜にして開くことはできません。しかし、スタートを切る必要があります。

 私たちは、人材の育成に数十億とまではいかなくても数百万を投資してきました。パンデミックが終わるまで高校を卒業し、高等教育機関に入学できなかった生徒を、ただ受け入れることは解決策ではありません。それは1年か2年の間は役立つかもしれません。恒久的な解決策は、学生を吸収できるだけでなく、国を教育のハブ(中心地)にして、最も優秀な知性をもつ、最高の教員または教授たちがブータンに住み、働きたいと思い、国の変化の一部になりたいと思うようになることです。

 ブータンには利点があります。平和と政治的安定があります。環境は適切であり、多くの利益があります。私たちに欠けているのは、アイデアや政治的意志です。ブランド・ブータンは、人工知能、量子コンピューティング、設備のインターネット・リンクなどの最新の技術探査に取り組んでいる最高のベンチャー企業がすでに関心を持たれています。アウトサイダーは多くの理由でブータンの可能性を見ています。皮肉なことに、私たちはできません。

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