Covid-19の嵐の中の北極星

2021年2月21日

…ブータンは、Covid-19との戦いにおけるリーダーシップによって、ますます人気が高まっている。

ツェリン・パルデン

 「ブータンの人々の健康と安全は最優先事項であり、そのため、私たちはブータンの人々を守るために必要なあらゆる措置を講じています」と国王陛下は昨年の3月の最初の演説で述べた。

 この演説の翌日、陛下は4日目の王子とギャルツェン王子とを宮殿に置いたまま、地方自治体や医療最前線の労働者に会い、パンデミックの緩和策を直接確認するために全国ツアーに乗り出した。

 3月6日、ロティ・ツェリン首相が国内で最初のCovid-19感染が検出されたと発表したとき、国全体が震撼させられた。

 陛下は一晩中、保健当局と個人的に対応を監督し、患者の状態を監視していた。 その夜、当局はわずか6時間18分で300人の連絡を取った。

 他の深刻な病状に苦しんでいるなかで、76歳のアメリカ人は生き残り、最終的には回復した。

 彼はクエンセルに、王が完全に見知らぬ人である患者の世話に、個人的に関与するのを目撃することは非常に稀な経験であると語った。 「私は信じられませんでした。私の命を救ったのは王の関与だったと感じています」

 陛下の命令により、モンガルのロイヤル・ゲストハウスはCovid-19対策の病院に改築され、住民が封じ込められたので、空腹になった数千匹の野良犬が給餌され、高齢者にはビタミン・サプリメントが提供され、貧しい人々のために、食料の配給が行われた。

 最善の努力にもかかわらず、国境を越えた感染事例が指数関数的に増加したため、すべての入国の入口は3月23日に閉鎖された。国は、企業活動をひどく妨げ、人々の生計を荒廃させたパンデミックの対策として、2度の全国的な封鎖(ロックダウン)と多数の制限を行った。

 人々と国の幸福と福祉を保護するために、国王の勅令によって300億ニュートラム(4億米ドル)の国家レジリエンス基金が設立され、収入源を失った人々(約5万人が観光業部門だけで職を失った)を救済し、パンデミックの影響を受けたビジネスの維持を支援した。貧しい家庭は、子供一人一人に毎月の生活手当を受け取った。

 キドゥの受給者の1人であるゲレフーのサンゲィ・ツルティさんは失業して、生活が壊れて苦悩していた。彼の妻は2週間以内で2人目の子供を出産する予定であり、彼には多くの支払い未納があった。必死の試みで、彼はブータン国王の救済キドゥに申請した。

 「国王陛下のキドゥがなかったら、私たちが生き残ったかどうか想像できません」と、サンゲイさんは言った。

 王室の勅令に続く貸付の延期と利息の放棄の措置は、人々にとって、大きな安堵をもたらした。ローンの利息は当初、昨年4月から6月までの3か月間免除された。さらに、利息の放棄は9月まで、さらに3か月延長された。その後、2021年3月までさらに6か月間、部分的な利息の免除(50%)が行われた。9か月間のローンの利息の総額は75億ニュートラムと見積もられている。

 不良債権(NPL)を抱えていた19,126以上の口座が、利息免除の恩恵を受けた。そのうち、ホテル部門と建設部門を合わせて30%を占めている。利息の免除は、全国で約112,024人の個人に利益をもたらした。

 「パンデミックは、陛下の寛大さと慈悲がなければ、民間部門を押しつぶしていたであろう」と請負業者は言った。 「私たちはもっと一生懸命働くよう刺激されています」

 国王に触発されて、内外のブータン人は連帯の精神で団結した。何千人もの農民が、最前線の労働者に無料の野菜や食料品を寄付し、企業や個人は、Covid-19基金に寄付をした。さらに多くの特に若者が、デスーン・プログラム(国王が招集した国のために活動するボランティア組織)に参加して最前線でボランティア活動をした。

 パンデミックの状況が世界中で悪化したために、130人以上の女性がイラクで立ち往生することもあり、他の多くの女性が国王の勅令で手配された帰国便で海外から帰国した。 5,000を超える家族が、プンツォリンで彼らのために建てられた家に安全に移された。

 政府に資金について心配しないように指示し、ブータン人の内外の安全を確保するために可能な限りのことをしなければならないと、国王陛下から、首相が繰り返し言われたことを明らかにした。

 政府は海外でCovid-19に苦しんでいる人々の面倒を見た。国は海外に住むすべてのブータン人の予防接種の費用を支払う。

 国王陛下がCovid-19に関する全体の対処と封じ込めの取り組みを個人的に監督しているため、ブータンでは現在、検疫センターの安全な境界内に、たった8人のCovid-19陽性症例があるだけである。 866人の症例のうち、857人の症例が回復し、Covid-19陽性と検出された後、慢性疾患の患者のみが合併症で死亡した。

 保健省はこれまでに512,458人をテストし、数千人に無料の検疫施設を提供した。

 デチェン・ワンモ保健大臣の言葉は、Covid-19パンデミックとの闘いにおける国の成功の背後にある国の秘密を最もよく要約している。

 「すべての個人が私たちの国と国王に貢献したいと思っています。 これはブータンの統一のための最大の要因であり、強みでもあり、これがCovid-19を打ち負かそうと、私たちを駆り立てる要因です」

 「陛下が思い描いていたように、私たちはこれから、より団結した回復力のある国として生まれると思います」

 

国際社会から

 世界中の国々がパンデミックと戦う中、多くの批評家が、ブータンをその戦略が成功した国と指定している。

 ブータンに対するバングラデシュ大使であるAKM・シャヒンドゥル・カリム氏は、ブータンは雇用、生計、食糧、健康、肉体的および精神的、その他多くの重要な側面に関連する課題を乗り越え、うらやましい成功を収めていると述べた。

「そして、ブータン人の真の保護者、つまりブータン国王陛下は監視しているだけでなく、模範を示して自ら指導することができたので、すべてが可能となりました」

 インド大使のルチラ・カンボジ氏は、この1年以内に、国全体が真の指導者の力を象徴する陛下を目撃したと述べた。 まさに思いやりと知恵の深さに由来する強さを目の当たりにした。

 「世界がパンデミックと戦ったとき、ブータンは、オアシス、つまり希望の地となりました。しかしそれ以上に、それは強力なリーダーシップを持つことの意味を示す例として、その地位を強化しました。揺るぎない愛と強い判断から生まれた強力なリーダーシップを発揮しました」と大使は語った。

 陛下は、まぎれもない陛下の国に対する愛と人々への愛を込めた、並外れた恩恵を与え続けてきたと彼女は言った。 「綿密な先制計画と組織化、対面での関与、規律、強さと優しさで、ブータンはこの間ずっと祝福され続けてきました。陛下は、パンデミックに対する思慮の深さが、そのブータンへの侵入を防いだだけでなく、世界の希望の象徴としても立上ってきました。勇気と思いやりの先例として」とルチラ・カンボジ大使は語った。

 ブータンの英国名誉領事、マイケル・ラトランドOBE (大英帝国勲位) は、数十年にわたって陛下を知り、陛下がどのような国王としての役割として生まれたか、それ程に強く確実に成長したか、を見ることができたことは、大きな名誉であり特権であったと述べた。

 「私たちを親のように世話し、息子のように仕え、兄弟のように私たちを守ってくれると断言していた国王の戴冠式の演説の中の彼の言葉の現実を、はっきりと示している君主が存在することは、我々にとって本当に幸運です」

 ブータン駐在の国連調整員であるジェラルド・デイリー氏は、400年前にジャブドゥン・ガワン・ナムゲルが言ったことを、陛下が体現していると述べた。

 「私は、たとえ稲妻が上から叩きつけてきても、宇宙が2つに割れて崩れてもたは地面が下に落ちたとしても、私の仕事が達成されるまで、それをやり抜く決意である」

 「陛下のリーダーシップは、この重要な引用で例示されている。 世界がこのCovid-19の挑戦に苦しんでいるとき、私はブータンがどのように連帯して集まったかに感動しました。 国王陛下のリーダーシップは、すべてのブータン人がCovid-19と戦うために1つの国として集まるように促し、奨励しています」

 

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