危険な状況は終わっていない

2021年8月10日

・・・南部での感染大流行の終了に向かって、少しずつ前進しながら・・・

ヨンテン・ツェドゥ

町北部の小高い山上からのインドとの国境に接して広がるブータン南部の町、プンツォリンの眺め。遠くインド平原に連なる地平線が見える。(翻訳者)

 ブータンでは、今年4月にSARS-CoV-2のデルタ型変異株が国を襲った後、3日間連続して地域社会からCovid-19の症例は記録しなかった。

昨日検出された2つの新しい陽性症例は、最近入国した外国人であった。 彼らは検疫センターにいる間、検査で陽性の感染を示した。

 専門家は、これがプンツォリンでのCovid-19の長い発症の終わりの始まりである可能性があると言う。

 専門医療アドバイザーグループ(TAG)のメンバーであるツォキー博士は、プンツォリンの危険度の高い集団が8月8日から9日の間に検査され、陽性の症例は検出されなかったと述べた。

 「これは非常に良い兆候です。 これが現在の発生の終わりの始まりのようです」と彼は述べた。

 ツォキー博士は、現在の発生の危険地点であるプンツォリンで72時間連続して症例が検出されなかったという事実は、すでに進行中であるプンツォリンのロック解除する自信を保健省に与えたと述した。 「プンツォリンは、ウイルスの活発な感染が停止した場合にのみロック解除することができます」

 プンツォリンは、現在の発生で600を超える陽性症例を記録し、そのうち188は地域社会のクラスターからの感染であった。サムツェはまた、地域社会のクラスターから65人を含む430人以上の感染発生の陽性例を報告した。

 事件の大部分は以前の感染陽性の症例に関連していたが、ツォキー博士は、接触者を明らかにしていても、人々の情報が必ずしも真実ではないと述べた。

 彼は、人が出会った可能性のあるすべての個人(連絡先)を覚えるのは難しいが、多くの場合、感染陽性の人々が、さまざまな理由で、役人に正確な連絡先を伝えない傾向があると述べた。 「人々が私たちに正直に話しをしてくれれば、連絡された先を追跡して隔離する方がはるかに簡単です。しかし、これは常に起こるわけではありません。これは私たちが直面する最大の問題です」

 地域社会から72時間連続で症例は検出されなかったが、ツォキー博士は、人々が無関心になってCovid-19に関連する脅威を忘れてはならないと述した。 「世界的には、新たな感染と死亡の両方の数が増加しているパンデミックの第3の波の兆候がすでにあります」

 インドの専門家は、パンデミックの第3の波は、今月からアジア亜大陸ですでに始まり始めていると言っている。 1週間以上の間、インドは死者を含む新しい症例の急増を報告した。日曜日にインドで35,499人の新規感染者と447人の死亡が記録された。

 インドでの感染者の急増は、ブータンに直接的な影響を及ぼす。最近のプンツォリンの感染発生は、インドでのパンデミックの第2波の結果でもあった。

 ウイルスのデルタ変異株の蔓延に押されて、専門家は、どんなに急いだ決定をしても、今や国は振り出しに戻って、万全な対策をしなければならないと主張している。 SARS-CoV-2ウイルスのデルタ変異株は、中国で最初に検出されたウイルスの初期株よりも、60パーセント伝染性が高いと言われている。

 米国疾病予防管理センター(CDC)の文書によると、デルタ変異株は水痘ウイルスと同じくらい伝染性であり、感染した個人は平均してさらに約8〜9人に感染する可能性がある。 それに比べて、SARS-CoV-2ウイルスの武漢株は、伝染性の点で一般的なインフルエンザ・ウイルスとほぼ同じレベルであった。 感染した個人1人ごとに、平均してさらに2人に広がる可能性がある。

 ツォキー博士は、ワクチン接種後も、病気にかかるリスクはまだ残っていると述べた。 「ワクチンを接種した後でも、Covid-19に感染する可能性があります。 そして、ワクチン接種をしたにもかかわらず、ワクチン接種を受けていない他の人にウイルスを感染させることもあり得ます。他の人はその後、重症の病気を発症する可能性があります」

 「コロナ・ウイルスはまだ人々の周りに存在しており、私たちは常に危険にさらされています」と彼は付け加えた。

 ツェリン・パルデン:編集

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