ACCは第一容疑者からNu.120万を押収し、Nu.170万を輸送業者に返還

2021年 4月7日

リンジ・ワンチュク

　汚職防止委員会（ACC）は、ブータンからネパールへの石膏の輸出と輸送における汚職疑惑の調査を開始した際に、サムドゥプジョンカルに本拠を置く輸送代理店および主要な容疑者から290万ニュルタムを現金で押収した。

　Nu. 290万のうち、Nu. 120万は、ステート・マイニング公社（SMCL：国立鉱山公社）のマーケティング・スペシャリストであるクマー・プラダン氏の家から押収され、Nu. 170万は、運送会社であるイースト・ブータン民間会社（EBPL : East Bhutan Private Limited）から押収されたと伝えられている。しかし、ACCは、従業員への給与の支払いのために現金が引き出されたと伝えられているため、Nu. 170万をEBPLに返却した。

　サムドゥプジョンカーにあるACCの調査チームは、3月15日にゾンカクの裁判所に捜査令状を求め、SMCL、EBPLの事務所、SMCLの総支配人とマーケティング・スペシャリストの家を強制捜査した。捜査チームは、書類、SMCLとEBPLのコンピューター、ラップトップ・コンピューターと携帯電話を押収した。

　捜査令状を求める裁判所への手紙の中で、ACCの弁護士ソナム・ツェリン氏は、委員会には汚職行為へのクマー・プラダン氏の関与を疑う根拠があると述べた。

　ソナム・ツェリン氏は、容疑者はネパールに石膏を輸出する際のEBPLの株主であり、その会社は輸送業者でもあると述べました。 「彼が宣言しなかった直接の利益相反があります」と彼は手紙の中で述べた。

　ACCはまた、石膏の輸送と輸出の両方で、調達の規則と規制に直接違反していたと主張した。

　公式文書では、また容疑者が鉱物のマーケティングの専門家であるため、委員会は、石膏の料金を固定する際に彼が権限の乱用を行ったことを疑ったと述べた。 石膏がブータンから1トンあたりNu. 1,970で販売され、その後ネパールにNu. 5,000で輸出され、政府に損失を被らせたという申し立てもあった。 「これらの2つの異なる価格設定には透明性がありません」と裁判所へのACCの文書は述べている。 「そのため、公共の財産が1人または2人の個人によって悪用されているという多くの申し立てがありました」

　容疑者に対するこれらの疑惑と申し立てが出されて、委員会は、汚職防止法に従って、裁判所からの捜査令状と押収令状を必要とする一応の汚職事件があったと結論付けた。 公式文書には、容疑者は「利益の争い」を表明しなかっただけではなく、機能の乱用、公務員による財産の横領、公務員の積極的および受動的な賄賂および脱税の犯罪を犯した疑いがあると述べられている。

　ACCによる捜査と押収の控訴に基づいて、裁判所は、クマー・プラダン氏の住居、SMCL事務所、EBPL事務所、および彼の息子の住居で捜査を行うための捜査令状を発行した。

　汚職防止法は、委員会に捜索と押収の権限を与えている。

　ACCは、匿名の申立人がACCの委員長に3ページの手紙を送り、3月1日にFacebookにアップロードした後、調査を開始した。

　取締役とマネージャーがネパールに鉱物を輸出し、石膏の価格を実際の市場価格であるNu. 5,500からNu. 1,970に下げ、利益を共有しているという主張を詳しく説明した。 「説明責任を修正する必要があり、ACCが介入して、競売での価格を固定することにより、在庫備蓄所からの鉱物の現物相場を決める必要があります」と手紙は述べている。

　しかし、SMCLの当局者は、クエンセルとの以前のインタビューで、汚職の申し立てに反論し、苦情としては「でっち上げ」であると述べた。苦情は、石膏を輸送したかったが、入札に勝てなかった個人によってなされものであると言った。 「SMCLは輸送の世話はしません」とそのSMCLの当局者は言った。

　また、その当局者は、その人が昨年9月にACCに同様の苦情を申し立て、別の事件でサムドゥプジョンカーにいたACC当局者がSMCL事務所を訪れたと述べた。

　ACCは事件に汚職の要素がなかったため、その当局者は、苦情をドゥク・ホールディング・アンド・インベストメント（DHI：Druk Holdings and Investment）に転送し、途切れることのない輸送をどのように行っているかについてDHIに手紙を書いたと述べた。

　当局者はまた、SMCL理事会が石膏の価格を固定し、取締役とマネージャーは記事で主張されているように価格を固定する権限を持っていないと述べた。 「すべての取引はオンラインであるため、ここではすべてが透明です。支払いは前払いで行われています」とも、述べた。