我々は正しく進んでいるか?

2019年6月27日 トップ記事

 難しい問題のない、幸せな国としてブータンは頻繁に紹介されている。 人々はブータンの民主的な進展によって最高の恩恵を受けることができただろうか? ブータンはもっとうまくいったのだろうか?

 昨日、議会に国の現状報告書を提出した際に、ローティ・ツェリン首相が伝えた基本的なメッセージはこのようであった。

 「今こそ、我々は正しい進路上にあるだろうか、自分自身に問いかける時です」 首相は、国は過去を認識し、未来に向かって進むために、現在を考察しなければならないと付け加えた。

 首相はこの報告を、過去の行動、現在の状況、そして今後の進路の3つの部分に分けて提示した。

心配事

 過去を振り返って、首相は国が最低開発国のグループから卒業に近づいていると述べた。 「それは進歩の兆しではありますが、開発国からの限られた政府開発援助でさらに前進し続けることは、まだ大きな課題があります」と彼は言つた。

 無料医療は、質の高いサービスとタイムリーなサービスを保証するものではない。 「私が政治に参加するために、医療の仕事を止めたのは、無料の医療受診における大きな不平等があるからです」と彼は言った。

 今日、10,000人のブータンの人々ごとに、平均3つの医療施設がある。人口の約96パーセントが、徒歩2時間圏内にある医療施設を利用できる。 「これらの施設のほとんどで提供されているサービスを向上させるためには、まだ多くの改善が必要です」と首相は述べた。

 首相はまた、過去5年間に照会された医療のために 8億 Nu. 以上のお金が費やされたと述べた。

 教育は医療に似ていると首相は述べた。自由教育は評価されているが、あらゆるレベルでの教育の進歩により、毎年より多くの求職者が市場に参入していると述べた。平均して、毎年市場でのスキルがなくても就職市場に入るまでに、16歳ぐらいの若い約1,500人の子供たちが、普通の学校教育および職業技術教育から、クラス10を修了して、求人市場に必要な何の技能ももたずに抜け出して来る。

 「例えば、私たちの研修生は、古いマルチ車について訓練されて、トヨタや電気自動車の修理する整備士になってきています」と彼は言った。 

 国は若者の識字率が93%以上であることを誇っているとしても、それが有効な雇用につながらないならば、無料教育を与えることの利点を、首相は疑問視した。

 仕事がない状態は経済が不安定であることの兆候であると、彼は言った。 「私たちがLDC(Least Developed Countries : 後開発途上国)を卒業する資格は、社会的指標にも基づいています。我々は二つの卒業の判定調査で経済的脆弱性指数を満たしていない」と彼は言った。

 経済のバックボーンとして捉えられた水力発電もまた徹底的な検討が必要である。彼は、水力発電の資金調達により、国の公的債務が2,100億Nu. に達したが、そのうち水力発電の融資は1,540億Nu. であると述べた。

 「多くの人が水力発電ローンは自己回収的であり、それがリスクをもたらすことはないという主張を信じています。ローンはローンだと思いますし、現状に満足したり、無関心である時ではないと思います」

 首相によると、市民の食料の半分以上が輸入されており、年間50億 Nu. 相当の米の輸入は、驚ろくほどの多さだという。ガサでの例を挙げて、政府が大量に種子を供給しているにもかかわらず、農民は予想どおりの小麦を生産することができなかったと彼は言った。これは、収穫期日前の小麦苗を、馬に食べさせたためであると彼は言った。ティンプーのカビサ地区でのかなりの量の米生産の数字が示されているが、実際にはほんの一握りの水田しか栽培されていない。

 「高価値 – 少数量」という政策とは対照的に、観光産業の結果では、成功の数字を出している。

 「政治腐敗、限られた資源の管理ミス、メディアでの無駄な支出などが一日おきに報告されている。 私たちは倫理と市民の責任のスケールでうまくやっているか? 長年にわたる経常予算の増加は、システム効率の向上をもたらしたのだろうか?」 その報告書は述べている。

 首相は、事実は過去の政府を批判しているのではなく、現実を反省することであると、明らかにした。 「過去の政府は、任期中に適切な計画を現実の問題に直結させた。これからの政治との違いは、政治の状況とダイナミクスの変化とともに、現実との関連性と必要性を変化させることです」

 それでも彼は、国が国として長い道のりを歩み、すべての分野で多くを達成したと述べた。国がすべての努力にもかかわらず、問題と課題がないわけではないことを理解しなければならないと、彼は言つた。

ずっと先には

 首相は、現在の国の状態における議会を更新し、持ち込んだ新政府と優先部省を改革した。報告書はさらに、教育、保健、環境、文化、外交政策、経済、政治、女性、子供など、さまざまな分野の状態に分けられた。

 問題の1つは、計画予算の充当であり、それは計画期間の最終会計年度に向けて予算の大部分が配分される傾向になっていると彼は言った。 「これは政権政党が、政治的な利用価値を得て、結果的に予算の無駄遣いとなる間違った利用となる可能性がある」と彼は言った。第12次計画では、昨年の財政年度に対しては、予算の一部しか割り当てられていないと述べた。

 また、計画の実施を再調整する時が来たと述べた。 「政治と計画作りのプロセスを変える迷路の中で、私たちはひとつの国として前進するための総合的なビジョンを必要としています」と彼は言った。各々の開発計画の所有権は、選挙で選ばれた政府に任されるべきであると彼は述べた。

 「問題は、退陣する政府が計画を策定し、新政府がそれを実行しなければならないことにある」と彼は言った。さらに、「全体的なビジョンがないためである」と付け加えた。政策は継続性を維持しながら、当時の政府に独自の計画を立案する権限を与えるように策定されるであろうと彼は述べた。

 来年、政府は「高価値、少数量」という先見の明のある政策を復活させるように観光政策を実施すると、首相は述べた。

 政府はまた、受胎の日から母子の世話と栄養を確保する「金の1000日プログラム」の一環として、来年、母乳手当を導入する予定である。

 「私たちが立てた健康主要計画(Health Flagship Program)の大切な構成要素として、一次医療施設が強化されるので、内視鏡検査と超音波サービスを求めるすべてのブータン人は、受診者のゾンカクやゲオの範囲を超えて移動する必要はない」と報告書は述べている。

 子宮頸がんの撲滅という公約に従って、年末までに政府は、すべての女性が定期検診の一環として、検査手続きに子宮頸がん検査を受けられるようにする。

 外交政策については、ブータン人の海外在住者が多いことを踏まえ、政府は少なくとも1つの大使館または領事館を設立し、2カ国との外交関係の構築について調査すると報告書は述べている。オーストラリアとの特命大使任命の提案は現在検討中である。

 デジタル・ドゥキュル(Digital Drukyul)については、効率的で効果的な医療サービスを強化するために、電子患者情報システム(e-PIS)をデジタル化するだけでなく、脱税を防ぐために税務管理も電子化すると、首相は述べた。

 来年政府は全国のすべての世帯と機関に、3色のごみ入れ容器を配布すると、首相は述べた。

 時代の変化に対応し、法律を現実問題との適切な直結を保つために、政府は効率化のために制限法案の制定を開始し、法廷で既存の権利を主張できる期間を規定すると述べた。

 今年までに、報告書は女性と子供を支援するために、NCWC(国家女性と子供審議会)法案が開始されるであろうと述べた。

 「政府はまた、薬物乱用者を刑務所ではなくリハビリテーション・センターに送るように、麻薬、向精神性物質および薬物乱用法を改正するであろう」と首相は述べた。

 行政訴訟に対処し、裁判所の負担を軽減する行政審査法案を起草する作業を開始する計画もある。報告書には、この関係で現在98の法律が施行されていると記載されている。すべての整合性と関連性について検討され、必要に応じて修正が提案される。

 政府はまた、地方自治体、中央機関、その他の団体の間で役割と責任を明確にするために、地方分権化政策の承認と実施の開始を計画している。

 すべてのゾンカクにおいて、ジェンダーを考慮した洗面所の設置も改革案にある。

 政府はまた、今後5年間で一人当たりのGDPを4,500ドル以上に引き上げることを目指している。

 首相は、食料の自給自足を確実にすることが農業省の主な目標であると述べた。「少なくとも、国内の地方で生産できる品目の代替品の輸入を目指す必要がある」

 旅行業界では、政府は全国で観光を促進するための取り組みは推進するが、大量の旅行業は奨励していないと述べた。

 「水力発電は引き続き優先事項となるだろう」と首相は述べた。しかし、政府の現在の注目点は、進行中のプロジェクトを完了することであり、それからサンコッシュ貯水池発電所が、彼らの任期中に完成するのを見ることを、熱望していると言った。

 活気に満ちた起業家精神にあふれたエコシステムを創造するための完全な自律性を持った新興企業センターが設立されるだろう。 CSI(小住居や小規模産業の開発事業)については、主力製品が20のCSI製品の輸出であり、1,050の事業体の支援をして、さらに4,700人の追加雇用の創出を目指している。

 報告書は、政府が説明責任を確保するために、既存の公共サービス提供システムを強化すると述べた。サービスを利用するために、人々の頭に浮かぶ最初のことは、彼らがその機関の誰かを知っているかどうかを調べることである、と首相は以前に述べた。 「それは私達が、私達の公共サービス提供システムを信頼していないことを示しているに過ぎない」と彼は言った。

 政府は、ディジタル・ドゥキュル・主要プログラムを.通じて、公共サービスを便利で簡単に利用できるようにするために25億Nu.を割り当てた。

 参加するための明確な手段を提供することによって、それが繁栄するのを助けるために、政府は民間部門と協力すると言った。今後のブータンの革新的変革経済フォーラムは、同国の投資環境を拡大するためのプラットフォームとして機能するであろう。

 ツェリン・ドルジ

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